京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

登り窯道具

2024-07-24 15:54:02 | 登り窯(玄窯)
登り窯のお話、こぼれ話です。


窯内の温度を測る道具のうちの一つ、
「色見(いろみ)」です。

色見は、主に釉薬の溶け具合と、
酸化よりなのか、還元よりなのかを
判断するために入れます。

例えば、「穴2奥メンポー」という、
謎の文字の列の横に置いてある色見を見てください
4個のうち、2個が、生地が赤っぽく、
残り2個はグレー。

文字の横にある「左側」が、
最初に出す色見。
窯の焼成が進み、後に出すのが右側。

最初は還元がきつい窯内でしたが、
後に参加にと変化しているのがうかがえます。
コレが、表面積の大きい器や花生けだとしたら
こちら側は、酸化よりの赤い色合いで、
後ろは還元寄りで、間は御本手のような斑点が多く、、
と、景色が色々現れるのです。



ゼーゲルコーン

こちらは、よく見るゼーゲルコーン。
ドイツのゼーゲルさんが発明した優れもの。
最近では、生産が終了しちゃったので、
『オルトンコーン』というものも、
今回からテストで使いました。

微妙に、融解温度が違うので、
見極めるまで数回かかるかと思います。
長年、蚊愛数を重ねて、
ゼーゲルコーンの溶け具合で、
御本手などの還元から酸化へ転じる
タイミングを計っていたので、
ぶっちゃけ困るんですが、
作らないなら仕方がない。
(写真の中の、土台が無くて倒れている子が
オルトンコーン君です。)

8月末にも登り窯を焚くようなので、
オルトンコーンの癖を掴んでいきたいと思います。

おや。ひっさびさ、ほんとひっさびさの雨が。
地面が潤うならば、多少の蒸し暑さは…
無理かもぉ。我慢できないかもぉ。。
お茶を大量に飲んで乗り切ることにします。
(ちなみに、ほぼ全員いる工房にはきちんと
エアコンが付いているので、ご心配なく)

また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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録音

2024-07-10 15:56:54 | 登り窯(玄窯)
じんにちは
こんにちは。
今日は、登り窯の焙りの日にあった、
「音の録音」のお話です。

作陶に来てくださているお客様のご紹介で、
「音を録音」されている方が、
薪を割る音、井戸水が出ている音、
粘土を揉む音、ロクロが回って仕事を
している音などを撮りにいらっしゃいました。

ふしぎ~。


左右のマイク

あれかね?
耳元で話しているように聞こえる音や
サクサクと食べ物を食べている音などを
聞かせるコンテンツがありますが、
それの芸術や作業に特化した感じ?

ロクロが回って、湯呑を引いている作業音、
画像があるならば画像とシンクロしますが、
全く知らない方だと、
モーター音、コテを持つ音(置く音)、
手を水に浸す音、トンボで大きさを計る時の音
などなど、全く想像できないから、
「????」が飛び交う気がします
それが面白いのかな?

削り作業は、ロクロの天板に削られた土が
ポチンと落ちる澄んだ高い音が面白かったですが、
見たことない方は、ますます「??????」。
え~っと、X(旧Twitter)の@asahisakutoには
水挽き景色、削り景色も載せていたかな。
音はあえて消していた気がしますが。


薪割りの音を拾うためのセッティング中
薪は、ばきばきっと割れる音が
パキとも、バキとも違う音なので
面白いですが。

そのうち何処かで聞けるなら
皆様にもお知らせいたしますね。
録音風景でした。


薪が燃える音もイイよね~。


東の空なのに、西の夕日が反射して
光る不思議な空。
鳥の音だけが響いておりました。


日曜日に予定していたイベントも一個
無くなちゃったし、
ここらでゆっくり寝ようかな~。
熱がでたBBA街道まっしぐらのワタシでした。

皆様は元気に夏、乗り切ってくださいね!
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.
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窯出しまでのお話

2024-07-09 15:59:50 | 登り窯(玄窯)
こんいちは。
こんにちは。
昨日登り窯の窯出しでした。
が、ワタクシ知恵熱(?)が出てしまい、
起き上がれなくて、欠勤・・
なので、窯出しの火の話題はないンデスよね~。
その前の日の、窯を冷やしておく
前準備のお話で玄窯の話題を終えますね。

朝、窯焚きの余韻がのこる窯の
ありとあらゆる扉や穴を開いていきます。


まだ温かいので、上昇気流が残っている
その窯の性質を利用して、
(穴や扉を開けることにより)涼しい風を
窯内に送り冷ましておきます。


いきなり開けると作品が割れるかもしれないので、
すこしだけ開けます。
扉を開ける時に、デンツイ(温度計)も
外しておきます。
温度計は、薄い陶器で出来ているので
すぐ割れます。
なので、まず外す
以前は、窯内を早く見たい
気が急いた窯元が温度計を外さずに
開けて割っていましたっけ・・
(修理代、一本8千円。。
今は一万円ぐらい?)


白い長い部分が薄い陶器で出来ています。
中に熱感知の機械的な何かが入っています。


窯の扉を開ける私、
実は窯の中を誰よりも早く見ます。
窯の焼き上がりを誰よりも早く
目撃してしまいます。

でも、見える場所からだけでは
焼きあ上がりの良し悪しは分かりませんからね!
イイ器が隠れているかもしれませんから!
何て言いいきかせもって、窯出しの日まで
焼き上がりの雰囲気を心にとどめておきます。

今回は、その窯出しに立ち会えなかったので
ホッとできなかったんですよね~。
そこそこだった・・と
言うて終わります。

夜中にガタガタ震えるほど寒いかと思ったら
朝にはどうにもこうにも熱くてアツくて。。
(夏風邪だわ)
みなさま、「熱が体に籠ったまま」は
マジ危ないですからね。

風邪だろうがなんだろうが、
「体調がちょっと変」となったら、
すぐに冷えた部屋や病院などに行きましょう。

うーんと、今日はまとまっていない気がしますが
これにて登り窯のお話はお終い。
次回からはまた普通に戻ります
おたのしみに。また明日。
Please stay healthy and stay safe.


息子1のお誕生日ケーキ。
メロンがいっぱい!
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登り窯のお話

2024-07-07 14:37:11 | 登り窯(玄窯)
こんにちは。
登り窯が焚き終わり,
いよいよ明日が窯出しです。

今日からは,少し振り返っての話題と,
窯出しの話題を書こうと思います。

まず…本番の日の朝…じゃなかった(笑
日が入った日の次の日,
1日窯を温める日のお話からです。


登り窯は,その名の通り「登って」います。
斜面に築窯し,空気(炎)が,上へ上へと
登っていく様に作ります。
そして,人が立って入れる様な内部で,
完全に地面から上に棚を組み,
窯の部屋内も,炎が下から来たら,
ぐるりと天井に上がり,その炎は
部屋の下の方に設けられている穴から
次の部屋へと流れていく様にして,
簡単には熱が逃げない構造にします。

想像出来た?(笑
いい画像があったので入れときます。

わかりやすーい!

そして今日の話題です。
窯内が温まって,上昇気流がいまれると
炎や黒煙はきれいに排出されますが,
それに至るまでは,煙が登ってゆかず,
そこらに漂うんですよね〜。
それがこちら。

ふんわり曇っています。


奥,見えなくなってない?


結構煙たくない⁇

赤松だけを燃やしているので,
嫌な匂いではないですが,煙たいのは
…やっぱり煙たいです(笑
昼ぐらいになると、煙は綺麗に排出されて
気にならなくなりますが…
朝の陶芸教室の部屋へ向かうまでと,
部屋の中も若干煙たいので,
毎回申し訳ないな〜と思っております。

この形の窯を考案して築窯した
先人の汗と涙と希望と絶望が,
今,我々の時代にも受け継がれております。
その知恵,使わせていただいております!
ありがたや〜。

そんな事で登りの焼成が始まりました。
この後は,窯を冷やす日の話,窯出しの日の話
などになっていくと思います。
お楽しみに〜。また明日。
Please stay healthy and stay safe.
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登り窯・本番

2024-07-05 19:24:42 | 登り窯(玄窯)
こんにちは。
今日は焙り(あぶり)の話題を…と
思っておりましたが、暑さにやられて
ヘトヘトなので、窯焚き本番の写真を
数枚あげて終わります。

(全然写真を撮っていませんでした)笑
明日からこぼれ話がちらほら入るかな〜…?
分かんない!(笑)
ではまた明日。


作陶館X(旧Twitter)にて,
数枚の写真と炎の動画を載せています。
よかったら覗いてやってください。

@asahisakuto


この炎が動きます(これは動きませーん)
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