昨日の反住基ネット沖縄による沖縄市長と市議会への要請文を紹介したい。
被害者が連れ去られたミュージックタウンは沖縄市の胡屋十字路にあり、そこから嘉手納基地のゲートに向かう通りには横文字の店が並んでいる。90年代半ばにコザに住んでいた頃よく通りを歩いたが、夜になると米兵で賑わうのは今も変わりない。事件が起こってから米兵が外出禁止になったり、客足が遠のいているということで商工会からは「防犯(監視) . . . 本文を読む
一昨日(16日)は午前・午後と伊江島で行われた〈ゆいまーる「琉球の自治」〉の話し合いに参加し、昨日(17日)は午前中が名護市議会の傍聴、午後は反住基ネット沖縄による沖縄市長と市議会への申し入れに参加。そのあとコザ・ミユージックタウンに寄って、美浜で映画『バンテージポイント』を見てきた。
前回伊江島を訪ねたのは十年以上前で、コザ高校の職員で阿波根昌鴻さんの話を聞きに行った。外は土砂降りだったが、 . . . 本文を読む
『正論』4月号に藤岡信勝氏が〈集団自決「解散命令」の深層〉という評論を書いている。その中で、今年の一月二六日に座間味島を訪れた際、「昭和白鯱隊之碑」の前で、「偶然」宮平秀幸氏(七八歳)と会い、梅澤元隊長が村の幹部に「自決」するなと言い、なおかつ忠魂碑前に集まっていた村民を野村村長が「解散」させた、という証言を得たと書いている。自分が必要としている情報を持つ人物に、それこそどんぴしゃりのタイミング . . . 本文を読む
昨年(二〇〇七年)三月末に教科書検定の結果が発表され、二〇〇八年から使われる高校の日本史教科書で、「集団自決」で日本軍の強制があったという記述が削除されたことが明らかになった。それから間もなくして琉球新報紙からインタビューを受けた。以下に二〇〇七年四月十八日付琉球新報朝刊に「教科書検定を問う」と題して掲載されたインタビューを載せたい。なお掲載紙には「右傾化に乗じ『修正』圧力」「政府 沖縄戦教訓 . . . 本文を読む
「風流無談」第9回 2008年2月2日付琉球新報朝刊掲載
社会派推理小説の草分けだった松本清張に「霧の中の教科書」と題した評論がある。『婦人公論』一九六二年六月号に発表されたもので、四六年も前の文章だが、教科書検定制度の問題を鋭くえぐり出し、その指摘は今でも読むに値する。文部省(当時)の調査官について、松本清張は次のように書いている。
〈さて、問題になるのはこの文部省調査官である。これは非常 . . . 本文を読む
辛淑玉さんが司会を務める番組「痛快!おんな組」(朝日ニュースター)で、沖縄特集が放送されますので紹介します。ケーブルテレビやスカイパーフェクトTVで見られます。
4月の放送では私も出演する予定です。今回は沖縄で教科書検定問題や基地問題、人権問題などに取り組んでいる女性たちが発言しています。ぜひご覧ください。
「痛快!おんな組」(テーマ : おんなと沖縄の今)の放送日時
初出し 3月15日( . . . 本文を読む
「風流無談」第8回 琉球新報2008年1月5日付朝刊掲載
ルー:はいさい、いちゃりばブラザー、皆さん明けましてニューイヤー、今年もよろしくございます、ルー大城です。
カメ:あきさみよーなー、くぬ男や、正月なーから異風な物言いして。
ルー:そういうあなたは、フー・アー・ユー?
カメ:私はヤンバルから来ました仲村渠カメです。だー、久し振りに那覇に来た ら、人がわさないして疲れたさ。ここで少しゆくろう . . . 本文を読む
『忘れられぬ体験 市民の戦時・戦後体験 第一集』(那覇市民の戦時・戦後体験記録委員会)は、1978年に沖縄戦戦没者三十三年忌を迎えたことを機に、那覇市がとりくんだ記念事業の一つとして発刊された。当時の那覇市長の平良良松氏は、〈「全市民の手で」を目標に、一つの市民運動としてこの仕事を推し進めるため、市民代表と学識経験者により「那覇市民の戦時・戦後体験記録委員会」ができ、そこを活動母体とすることにな . . . 本文を読む
最高裁が住基ネットを合憲とする判決を出した。それに抗議する声明が、住基ネットに反対する市民ネットワーク沖縄(略称・反住基ネット沖縄)からFAXで送られてきたので、転載して紹介したい。
最高裁の住基ネットは「合憲」判決に抗議する声明
3月6日、最高裁第一小法廷は「住基ネットはプライバシー権を侵害せず、合憲」とする判決を出しました。「情報の漏洩」「住基コードの目的外使用 . . . 本文を読む
④「友軍に虐殺された父」は、これまで繰り返し出てくる謝花喜睦氏の子息、謝花恒義氏の証言である。十・十空襲時の村内の被災状況や日本軍部隊の配置、同世代の少年たちの状況、戦時下の生活、米軍が羽地内海から湧川に上陸してくるときの状況、泣きやまない子どもが壕の中で殺されかけたことなど、幅広い内容の証言がなされている。その中では、殺された父親の敵を討とうと手榴弾を持ち歩いたことなど、日本軍への激しい怒りが . . . 本文を読む
三月に入って晴れの日が続き、夜は放射冷却現象で冷え込んでいる。実家の庭に椿があり、淡いピンクを帯びた白い花をよく咲かせるのだが、咲き残った蕾もわずかになった。今年はヒカンザクラが木によって開花にだいぶずれがあり、ほとんど葉桜になっているのに、まだ花を咲かせている木もある。名護の街を歩いていると、咲き残った桜の花が見られる一方で、ビロードのように柔らかな黒木の新緑も美しい。
父が運天港という港の . . . 本文を読む
座談会「今帰仁村の戦時状況」には、障害を持った女性が日本軍にスパイの疑いをかけられ、虐待されて死亡したことも語られている。
〈宮里 戦争中に五十代の女の人がね、唖で精神がちょっと異常しとった。友軍がここたずねても、返事できないです。これがスパイだといってね、松にこうして後手にくびって、たいへんやられて、もう半死半生になってね、役所の前からこうして帰っとってね、毎日いじめられとった。あと、役所の . . . 本文を読む
今帰仁村における日本軍の住民虐殺について『沖縄県史 第10巻』から見てみたい。
『沖縄県史 代10巻』(沖縄県教育委員会編・1974年)には、沖縄島中北部や離島地域の戦争体験者の証言がまとめられている。今帰仁村に関しては次のような村民による座談会や証言が載っている。( )内の年齢は沖縄戦当時のものである。
①「今帰仁村の戦時状況」(座談会)
今帰仁村字湧川 糸数昌徳(三六歳)
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昨日の夜、テレビを見ながら新聞切り抜きをやっていたら、北谷町で起こった性暴力事件の犯人の海兵隊員が釈放された、というテロップが流れた。被害者が告訴を取り消したため、不起訴処分となったという。
今朝の琉球新報には、被害者側が告訴を取り下げた理由について、那覇地検の検事正による「(少女が)『そっとしておいてほしい』と思っている」という説明が載っている。琉球新報には、告訴を取り下げた背景に、マスコミ . . . 本文を読む