「数値の丸め」で
=ROUND(数値,桁数)
という関数を使ってみたとき、桁数ゼロではどうなるか、試してごらんになりましたか。
桁数と呼んでも、これは「返り値の小数点以下の桁数」ですから、ゼロにするとその数値が全部消えてしまうなどということはありません。
小数点以下の桁数がゼロなら整数になります。
円周率を整数にしてしまおうということを考えた人は、ひょっとすると ROUND 関数をもて遊んでいて、スパッと丸める快感から、そんなバカなことを思いついたのかもしれません。
ROUND 関数で、最初に試したのはこういう数値でした。
B2 = 3.141592
=ROUND(B2,4) ⇒ 3.1416
ここで 2 番めの引数、つまり桁数を 0 にしてみます。
=ROUND(B2,0) ⇒ 3
引数が 0 なら、何も書かなかったらどうなるでしょう。
=ROUND(B2,) ⇒ 3
何も書かれていない数値は、ゼロと読みとられるのでした。
0 を書かなくてよいなら、引数1 のあとのコンマもいらないのではないかと消してみると「入力した数式にエラーが見つかりました」とご注意メッセージがでます。
=ROUND(B2) ⇒ 入力エラー
引数1 と引数2 の間のコンマは、引数1 の付属物ではなく、引数2 に付属するもので、その頭につけるのだと考えるとよさそうです。
=ROUND(B2) では、二つなければならない引数が一つしかないので入力エラーになります。
=ROUND(B2,) ならば、二つ目の引数 (,) が入っています。
引数2 が、ゼロが (,) という書き方で入力されているのでした。
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