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ぬるま湯生活

【本】ダブル・トラップ~大沢在昌~

2011-05-30 22:17:59 | コラム
こんばんは。
hanayuです。

本の紹介です。

ダブル・トラップ〈新装版〉 (徳間文庫)
大沢在昌
徳間書店


1984年に書かれた作品の新装版です。

初めて大沢さんの作品を読んだのは多分

新宿鮫 (光文社文庫)
大沢 在昌
光文社


そう、鮫シリーズ。
そこからハマってかなり読んでるとは思うけれど。


先日の田辺さんの本でも書いたけど
駆け出しの時って感じがちらちらと感じる。


どんどん洗練されていくんだろうね。


でも大沢さんに関しては、デビュー後にかなり苦戦というか
スランプのような時期があったらしいね。

それは書かれた本の解説に書かれてあるので、ここではあえて書きませんが。

作品について、よりもワタシはその背景にあった思いみたいなんに気がとられる。

「殻をやぶる」

みたいな表現って時々聞こえるけれど
それってどんな状況なんだろう。

本人の苦痛を、人は分かった顔をして知ったかぶりする。
でも苦しみや痛みや悲しみ、それは本人以外に誰にもわかることではない。

成功している人間の苦労話はみんな聞きたがる。
疑似体験したいのだろうか。

ワタシが気になるのは、そんな「瞬間」があったのだろうか
もしあったのなら、どんな風にそれを感じたのだろうか

なんて本当にスポットなところ。


さて本について戻るが
やっぱり人間味あふれる心の動きがいい。

組織の為に、あえて戦わせる天敵を作る。

駒のように人を、組織を動かし君臨する顧問に対し
やっぱりワタシは普通だけれども
いやらしさ、そして嫌悪を感じたな。


大沢さんの原点。
なるほど。
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