
19日、中山競馬場で開催された「朝日杯FS」は、このレースに騎乗した外国人騎手がすべて掲示板に載るという結果に終わった。

唯一、3位入線は、関西のリーディング1位の福永祐一騎手のリベルタスであった。当方イチオシの⑩サダムパテックは、またしても行き脚がつかず出遅れてしまった上に掛ってしまった。

スタート直後後方から一気に追い上げるようなそぶり、鞍上のC.スミヨン騎手もなだめるように中団から落ち着かせての追走、先団を引っ張るのは①オースミイージー、⑫シゲルソウサイ、②リベルタスは内から3、4番手を追走し折り合っている。
追っかけ馬の④ブラウンワイルドは、スタートよくいいポジションを狙って前に詰めるが、掛ってしまい前へ前へと・・・・これでは脚が持たない。

好スタートの⑪グランプリボスは、中団から前を追走し、⑮アドマイヤサガスは大外からのスタートながら中団のいいポジションを取って追走、内の方に⑤リアルインパクト、後方に⑧リフトザウイングスなどで、3コーナーから4コーナーへ。
4コーナーから直線に向く勝負どころで、アドマイヤサガスの外からサダムパテックが、内側からグランプリボスが切れ込むように外に持ち出すとアドマイヤサガスが行き場を失って立ち上がるように外に寄れた・・・・・強引に入ったグランプリボスが斜行したように見える際どい動き。
最後の直線では、逃げ込みをはかるオースミイージーに最内からリアルインパクト、その横からリルダバル、外から最後の脚を繰り出したサダムパテックがやって来た。

ところが、さらに大外に出したグランプリボスの脚いろがいい、あっという間に前を行く馬群を交わして、3分の1馬身差でリアルインパクトを抑えガッツポーズでゴールに飛び込んだ。
3着にリルダバル、4着にサダムパテック、5着にリフトザウイングスがそれぞれ入線した・・・・上位入線は良血馬の面々。
今一度、レースを行うと着順が綺麗に入れ替わるようなメンバーであり、今後が楽しみ。

ところで、レースの方は、4コーナーの出来事で審議となった・・・・・⑮アドマイヤサガスの進路が狭くなったことで。
スローが流れるとグランプリボスがアドマイヤサガスの前をカット、アドマイヤサガスが立ち上がったように見える。外国人特有の強引な競馬のとおり、M.デムーロも狭いところを無理やりこじ開けるように強引に入ってきた・・・・・これは降着か、失格になるのではと。
審議の結果、到達順位のとおりに確定するとの放送

後ほど、審議対象のパトロール映像を見ても、どうして降着にならないのか・・・・ちょっと不思議に思える後味の悪いレースであった。
おいおい、あのJCの際のブエナビスタに騎乗のC.スミヨン騎手とどう違うのか分からなかった・・・・・24分間も掛ったあの時の審議。

外国人騎手が騎乗しGⅠレースで1位入線を再び降着にすることをためらったのだろうか・・・・・JRAも。
それにしても、掲示板をすべて占めた外国人騎手の名手揃いに日本人騎手も見習うべきかも・・・・・。
サクラバクシンオーの仔であるからマイルはきついと思って、グランプリボスを切っていたがトリッキーなコースをうまく乗ったM.デムーロ騎手に脱帽。(夫)
参考資料:競馬エイト、サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他

「喜びのMデムーロ騎手とグランプリボス」(出典:JRA公式HP抜粋)