
今月、第2部の4回分が放映され欠かさず観たこの壮大なドラマ、豪華キャストと多彩なロケを交えた近年にない豪華版のドラマ。
26日夜、第2部の最終回を見終えた。

その驚くほど素晴らしい出来栄えのドラマに酔いしれながら食い入るように観た。出演の役者さんたちの持ち場、持ち場での火花を散らす、最高の演技に魅了されている。
それぞれ幼少期を松山で育ち、海軍・陸軍の中枢に育った秋山兄弟と俳句の世界に新風を巻き込んだ正岡子規兄妹のひたむきな生き方、壮絶な子規の闘病生活を支える家族と仲間。
その子規も病に勝つことができず、若くして逝ってしまった・・・・・12日放映分。その悲しみをしっかりと心に刻み、新たな人生を力強く生きようとする妹・律、明治の強い女性を彷彿させる。

そして、19日放映分では、日露戦争へと進まざるを得なかった日本国。時代は、日露国交断絶から怒涛の日露戦争開戦へと流れていくなかで、敗戦国になれば、ロシア占領下の日本国となるとの我が国首脳陣の苦悩・・・・・何としても優位に進めなければ。
ロシアに留学していた広瀬武夫にとっては、第二の故郷と言うべき国との戦には、心に重たいものを持っていただろう。しかし、相手国の留学時代の仲間たちも戦争になれば正々堂々と祖国のために戦うと・・・・・それぞれの国の人々の気持ちもキチンと描かれている。

何としても大国に飲み込まれないように小国日本の英知を結集した総力戦、明治維新からわずか30数年後のやっと近代国家への道が開け初めた時代の最大の難関が迫っている。
資源も乏しい貧乏な我が国が、近代国家への第一歩を歩み始めた頃の日本・・・・・


(出典:NHK公式HP抜粋)
物語の方は、ロシアの旅順艦隊を湾内に閉じ込めるという“閉塞作戦”の失敗から、秋山真之が盟友広瀬武夫の戦死を知る。

旅順口で敵の集中砲火を浴びる閉塞隊などのシーン、実写とVFXを織り交ぜたものであったらしい・・・・・迫力あるシーン。

旅順のロシア海軍が、日本の海軍少佐広瀬武夫の遺体を丁寧に葬った場面には感動、日本の武士道とロシアの騎士道の交流であろう・・・・国と国の戦争を離れたら。
各部署にドラマ制作スタッフのこのドラマにかけている熱い思いが伝わってくる。

1年後の第3部放映を楽しみに待とう。(夫)