
暮れの大一番有馬記念は、ファン投票によって選ばれる馬たちのドリームレースとして定着して、今年で第55回を迎える・・・・・野球に例えればオールスター戦。


先のジャパンカップでは、降着で着順が入れ替わる番狂わせもあったが、女傑ブエナビスタの巻き返しと優勝馬のローズキングダムの真の一騎打ちか、いえいえそのほかの好メンバーの逆転か・・・・・・いずれにしても見応えのあるレースだろう。

今週のスポーツ紙は、週初めから有馬記念に関する記事が前面に出ており、普段は競馬をやらない人たちもこのレースだけは馬券を買って楽しむと聞いたこともある。
馬券売上高も平成8年には875億円にのぼり、中山競馬場には17万人超の人が詰めかけたこともあるが、ここのところの景気低迷もあり、今年の売上高は400億円を下回るのではないかとの懸念があるらしい。

有馬記念のスターホースで想い出されるのは、何と言っても平成2年12月23日の優勝馬オグリキャップと平成5年12月26日の優勝馬トウカイテイオーの復活劇であろう・・・・・共に1年以上の休み明けでの勝利、その前走はそれぞれ11着に敗退。

「さあー第4コーナー回って、直線に向いた、ここで外からオグリキャップが先頭に並んだ。中をついてメジロアルダン、ホワイトストーンは内、ホワイトストーンは内」
「200を切って、オグリキャップ、オグリキャップ、さぁ頑張るぞオグリキャップ、オサイチジョージ、ホワイトストーン、そしてメジロライアン、 オグリだ、オグリだ、オグリキャップ優勝、ゴールイン・・・」と、その実況音声は有名である。

「有馬記念 優勝のオグリキャップ」(出典:JRA-VAN NEXT抜粋)
地方笠松から中央に転厩し、最後のレースとなったオグリキャップにテン乗りした武豊騎手は、まだ21歳の若さでありながらJRAのスーパージョッキーの道を歩みだしていた・・・・・この勝利で一気に競馬人気も加速し、第二次競馬ブームへ。
そのオグリキャップもこの夏に急死の悲しい知らせが入ってきたが、この偉大なるスターホースの名前を入れた「オグリキャップメモリアル」と題してこの暮れの中山開催が行われている。
オグリキャップの奇跡の勝利から3年後、またしても奇跡の復活があった。

「中をついて、スーとトウカイテイオーが上がって来たぞ、トウカイテイオーが」
「トウカイテイオーだ、トウカイテイオーだ、1年振りの復活、ゴールイン。トウカイテイオーお見事、そしてビワハヤヒデ2着」と、この実況音声も永遠に残る名馬の復活劇を伝えている。
この日は、某ウインズで観戦しており当時好きであったビワハヤヒデ(ナリタブライアンの半兄)から数点馬券を購入・・・・トウカイテイオーが抜け(涙)。
そのトウカイテイオーに騎乗した田原成貴元騎手は、感激と嬉しさ一杯の涙の会見であった・・・・その名騎手も調教師時代に覚醒剤で身を持ち崩した。
極めて残念

腕のいい、好きな騎手の一人であったのに・・・・・。
この有馬記念は、この1年の世相を表すレースとしても有名であり、今年の勝利馬たちにはどのようなことが表れるだろうか。
スポーツ紙面には、いろいろなことが書かれており、その記事を読むだけでも面白くついつい笑いが出てしまう。

本日の紙面には、最終調教の模様が出ているが・・・・・。
今年最後のGⅠレースでもあり、追っかけ馬4頭(ブエナビスタ、ローズキングダム、メイショウベルーガ、フォゲッタブル)のボックス馬券は買っておきたい。

ここでも外国人騎手が5人も出ており、厳しい競馬となるだろうが、スターホースの再来と日本人騎手の奮起に期待したいね。(夫)
参考資料:サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他