紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

百日紅こぼれる頃

2007-09-04 23:56:55 | 季節
 夏休みの終わりの風物詩といえば、ツクツク法師と百日紅の花である。夏休みと言うものがなくなっても、このふたつのものを見聞きすると、切なくも追い立てられるような気持になり、訳も無く焦る。たいていこの頃からやっと、本格的に宿題と取り組む時期となるのだ。しかもタイムリミットに間に合うかどうか、大変微妙な時期だったりする。

 子どもの頃は百日紅の花が咲きこぼれると、ままごとのごはんはちらし寿司になる。百日紅の紅さは、紅生姜をイメージさせるのだ。もちろん、ご飯のかわりになるのは砂まじりの土である。あとはいったいどんな具材がはいっていたのか、さっぱり思い出せない。

 20歳くらいの頃、たぶん彦根か長浜あたりで、初めて白い百日紅の花を見た。白い百日紅なんて、看板に偽り有りじゃないかと思ったが、新鮮な魅力があって「偽り、結構」と思ったのも事実である。惚れてしまえばアバタもエクボなのである。

 それにしても百日紅、私は「さるすべり」と打った文字を変換して百日紅としているのだが、なんでこんな色気のない名前なのだろうか。

 かつて私の家(実家)にあった百日紅の枝を払おうとしてくれた、親切な檀家のオジさんは、足を滑らせて落っこちた事がある。
 それ以来、私は「この木にだけは登ってはいけない!」と肝に命じ、未だに足をかけた事がない。やはり、木登りが得意なサルですらすべる、という木なのだろう、と確信した。お笑い関係者には、恐れられ遠巻きにされる樹木でもあろう。きっと『サルも木から落ちる』という格言のもとになった木は、暗にサルスベリを指し示しているのかもしれない。

 本日のブログは、実に書く事が思いつかず、「ええい、こうなったらサルスベリをお題にして書いたれ~」といきあたりばったりに書いてみた。やはりブログ2年目ともなると、お題さえ与えられれば、なにかしら書けるようになるらしい。さすが毎日書いているだけのことはある、と自画自賛のうちに、なんとか0時に間に合いそうである。