紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

とらとらとら

2007-09-20 23:04:06 | ノンジャンル
 今日は仕事帰りにスーパー平和堂で晩ご飯対策の買い物をし、近くのお肉屋さん「かね吉」でトリのササミ串フライ(我家で絶讃!)を購入後、そのままKちゃんを塾に迎えに行って帰宅、という流れるようなスケジュールをこなした。しかもいつも通りの食事時間となる。

 昨日は仕事から帰ってしっかり手づくりしたので、いや手づくりしたものもいくつかあったので、手抜きが続く感じではなかった。バレなかった? いやたぶん気付かない振りをしてくれているのだ。

 ところで問題はスーパーなのである。いやスーパー本体にはさしたる代わり映えはなかった。創業祭で安い!と主婦の皆さんがよろこんでいるくらいか。
 私もレジを済ませて「あー、安かった~」とうきうき買い物袋のチャックを閉めようとしたとき、目前のタコヤキ屋さんに目が釘付けになった。スーパー内通路、レジを終えた品物を袋に入れ替える台の、ほんの数歩の場所である。

 無人で閉店後のタコヤキ屋さん。電灯も消え、ひっそりとしたタコヤキ屋さん。なのに、異様なほど熱い熱気が漂っている。

 天井から下がった阪神ターガース応援グッズのビニールバット。販売台に鰍ッられた阪神ターガースプリントの布。記念すべき勝利の戦いを記録した、スメ[ツ新聞カラー紙面。逆に嘲るように巨人を囃すモノトーン紙面。旗、団扇、サイン色紙などなど。
 どうやらそれらが総合力を発揮し、無人の売り場より熱い風を吹かせているのだ。

 でもまあ、それだけなら耳目をそばだてるほどのことではない。その熱さに当たるのは、採算を度外視した赤字覚悟の熱血店主ぶりなのだ。手書きの優勝に賭ける決意は下記の通り。

 『阪神タイガースが優勝するまで1パック150円で販売 また 
優勝すれば1パック100円で販売 また 
日本シリーズで優勝すれば1パック50円で販売 また 
アジアで優勝すれば1パック0円でお一人様2パック』
定価は大玉8個入り1Pが420円で、それを現在6個入り150円で販売中なのだ。つまり「優勝する(もちろん彼にとってはすでに火を見るより明らかなのであろうが)までの期間」はずっと半額なのである。

もう、この人を見よ!てなもんである。本日のタイトルはぜひ店主に捧げたい。

 本日は閉店後だったが、私は以前ここで大判焼きやタコヤキを買ったことがある。店主は今もなお、昭和40年代あたりの気概と人情に溢れる、元気な関西のおっちゃんであった。

 こうなったら、阪神タイガースには、アジア一のチームになってもらうしかない。その節には、ぜひこの店の前の行列に並びたいものである。