紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

お笑い☆生き物地球紀行

2007-09-24 23:36:58 | テレビ
 昨日ブログを書こうとPCの前に座り、沈思黙考していたら珍しくH氏が呼ぶ。「来て、来て~! ウツボカズラやで~」

 折しもNHKの(たぶんハイビジョン?)ネイチャー番組『生き物地球紀行』らしきものを放映中で、熱帯雨林のジャングルで巨大なウツボカズラが映る。その中にはなんとボウフラらしき生き物がうごめいているではないか! ウツボカズラは壺状の葉っぱの底に虫を誘い込んで補食する食虫植物である。これって自前で虫を養殖しているのだろうか? 途中から観たので、その辺りは謎である。

 次に世界一巨大な花、ラフレシアの登場である。ャPモンにも似たような名前の似たようなキャラがいるので、すっかり有名になった。沈んだ赤色に白っぽい斑点が入った、なんとも不気味な花である。しかも腐肉の臭いを発しハエなどの虫をおびきよせるという、とんでもない不吉な花である。私は子どもの頃、親戚のおさがりでいただいた『子ども百科』みたいな本でこの花の存在を知り、以来、アマゾンは恐ろしげな場所として刷り込まれた。もっとも「恐ろしい」ものは「魅惑的」なものでもあるので、いまだに中南米には大変惹かれている。

 一転コモド島に生息するコモドオオトカゲにチェンジする。涎をたらし蛇のように舌を出し入れする、ペットにするにはいかがなものか、と思われる生き物である。元・恐竜好きのH氏も「あいつはヨダレを垂らしてるからなぁ・・・」と彼に手を出すのは躊躇する模様。しかも肩で風をきってヨタヨタ歩く様は、どうも堅気とは思われない。

 そのとき、運悪くイノシシがこのトカゲの視界に入ってしまう。一瞬固まるふたり。一足早く我に返ったイノシシがくるりと向きを変え走り出す。ワンテンヲxれてトカゲが追いかける。えっ?! 早い! 早いぞ、トカゲ! あの、のったりとした動きは世を忍ぶ仮の姿だったのか?
 あっという間にイノシシに追いついたトカゲは、その凶暴な?本性をむき出しに、八つ裂きにしてイノシシを食す。満腹になったトカゲは、さも大満足といわんばかりに、ガニ股で肩で風を切り、のっしのっしと去ってゆく。

 そうかー、イノシシ撃退には、コモドオオトカゲがいいのか・・・野生の生き物による農作物の被害が出ているところは、要チェックな生き物である。

 しかしこの日、わたしたちに受けまくったのは、ハナカマキリという上品な姿態のカマキリである。その名の通り、ランなどの花そっくりの優雅な姿で、花に混じり獲物を待ち受ける、巧妙な擬態の肉食の昆虫である。
 蝶が蜜を吸おうとやってくる。至近距離まで来るや否や、両手を差し出して歓迎し「いらっしゃ~~い♪」とばかりにハグする。優雅な姿態とはウラハラに欠食児童のようにムシャムシャごっくんと一気に残さず食す。しかもカオのアップで判明したが、こいつの目は、楳図かずお先生描く『蛇女』にそっくり。

 夫婦でわいわい騒ぎつつ、爆笑しながら見る『生き物地球紀行』。もしかしたら、お笑い番組より笑いがぎっしりかもしれない。この番組自体のテイストにも、ほんのりとお笑い方向のそよ風が吹いているような気がするのだが・・・。