花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

突然変異育種

2012年04月17日 | 学校
日向夏を食べたらチームが取り組んでいる
突然変異育種を見てもらいます。
草花の名前はキキョウ。
夏に咲く紫色の可憐な花です。
このキキョウはどこかに突然変異が起きている可能性が高いのです。
イオンビームで変異を誘発しているからです。
もしかしたら日向夏のように考えもしない要素が変異しているかもしれません。
突然変異育種にはこれを探る楽しみがあります!
昨年は3年生が一人で頑張って調査してもらいましたが
葉の形状以外は変化を見つけることはできませんでした。
今年は苗も充実してきたので、
2年生に草丈や開花時期について詳しく調査してもらうつもりです。
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教材は日向夏

2012年04月17日 | 学校
宮崎県の有名な柑橘「日向夏」(ひゅうがなつ)です。
何でも挑戦するチームですが、さすがにこればかりは栽培できません。
しかし毎年この時期になるとチームに仲間入りした2年生に食べてもらっています。
日向夏を食べたことがある人はわかると思いますが
果肉は酸味がありオレンジなどと比べると甘くありません。
人間がこの酸っぱい柑橘を育種しようとした場合、
間違いなく果肉を甘くしようとして甘い品種と交配するはずです。
ところがこの日向夏は違います!
果肉は酸っぱいまま、房をつつむ白い綿のような部分が甘いのです。
したがって日向夏は皮を薄くむいて白い部分をたくさん残して食べると
果肉は酸っぱいのに白い部分がほんのり甘くて美味しいのです。
白い部分を甘くしようとする発想は人間にはありません。
これが突然変異なのです。
諸説ありますがカラタチの突然変異ではないかといわれています。
どこが変化するかはわからないけれど、
時にはこのようにびっくりする変化に会えるのが突然変異育種の魅力なのです。
チームが挑戦している突然変異育種の面白さのイメージを感じてもらうには
この日向夏を食べてもらうのが一番効果的なのです。

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