花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

環境システム科

2012年06月07日 | 学校
今日の新聞に名久井農業高校に
新しい環境システム科ができるという記事が掲載されました。
現在、環境に負荷をかけない新エネルギーや
そのエネルギーの効率的利用法が求められています。
対象になるのは太陽光や風力など再生可能エネルギー、
そして植物工場でお馴染みのLED照明や
省エネ住宅に欠かせない新しい冷暖房などきりがありません。
これは単なる流行ではなく人間の新しい生活スタイルに必要なものです。
しかし需要は多いのにまだまだ技術者は少ないのです。
そんな環境に負荷をかけない技術を学ぶことができるのが環境システム科です。
おもに温室を使いながら学びますが、身につける技術は住宅で多く使うもの。
したがって活躍する場は農工商など広範囲です!
ユニークな新学科の特徴はまだまだあるので
また別の機会にご紹介します。



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光工学と農業

2012年06月07日 | 学校
2年生が取り組んでいる研究のひとつを紹介します。
栽培しているのはミツバやセリのように茎が細く長くなるミニセロリ。
今まで食べたことがないので楽しみですが調査するのは味ではありません。
右と左では発芽率がずいぶん違うと思いませんか?
右は太陽光で育てていますが、左は太陽光に赤色LEDを加えています。
いつもながら赤色光の圧倒的な発芽率には感心させられます。
植物の種子は自分が日陰にいるかどうかがわかります。
日陰であれば発芽しても生きていけないからです。
自分の居場所を判断するのにおもに用いるのが
赤色光と遠赤色光の比率。
赤色光が多いと日当り、その逆だと日陰です。
つまり赤色光を照射されることで自分が日当りにいると感じ
安心して勢い良く発芽がしてくるのです。
これだけはっきりした効果なのですが
農業の現場ではほとんど利用されていません。
そこで2年生は発芽後、いったいどんな姿になるのか?
農業に役立つものが栽培できるのかなどを知るために
いろいろな野菜で調査を始めました。
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これぞフローラ・フォトニクス

2012年06月07日 | 学校
茎が短いミニガーベラです。
しかし開花させてみると左の茎が少し長くなっています。
もちろんこれも光マジック。
茎が長い方が赤色LEDをある強さで照射したものです。
光の強さによって茎を伸びたり縮んだりさせる。
以前、先輩がナデシコやストックで成功させた技術で
京都大学主催のテクノ愛で準ブランプリ、筑波大学主催の科学の芽賞では
最高位の科学の芽賞を受賞しました。
まさにフローラ・フォトニクス(花における光工学)というテーマです!
2年生はこれを切花で人気のガーベラで試しています。
これができたら切花農家は本当に助かるはずです。
しかしなぜミニガーベラなのでしょう。
理由は簡単。先日まで普通のガーベラを見つけられなかったからです。
でも大丈夫。第2農場の温室の中に見つけました。
果たしてこちらでも同じ結果になるのか楽しみです。
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