花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

マイクロバブル除塩技術のパートナー

2012年06月12日 | 学校
被災地を花で飾りたいという思いでチームが取り組んできた除塩研究。
思いがけないマイクロバブルの力を目の当たりにすることができました。
しかしチームの研究はこれで完成ではありません!
こちらの2年生は塩水をかけたプランターに花壇苗を植えています。
ところが水やマイクロバブルで除塩していないので
当然、枯れてしまう可能性があります。
この研究はなんと植物のために土壌の塩分を取り除くという考え方ではなく
植物自体に耐塩性をもたせて少々の塩分には負けないようにする発想です。
もちろん遺伝子組み換えはできないので植物生理に基づいて工夫しています。
マイクロバブルとこの耐塩性花壇苗の絶妙な組み合わせで
新しい花壇再生法を提案したいと考えています。


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農と工の出会い

2012年06月12日 | 学校
チームのガラス温室です。
温室とは単に全面ガラス窓でできた建物ではありません。
よく見ると照明、植物に散水できるノズル、
暖房装置、換気扇や循環扇などが装備されています!
また温室の天窓や側窓も開閉できます。
さらに風が強くなると起動の命令があっても
窓を閉めるなどの賢い機能もあります。
残念ながらチームの温室は古いので装備されていませんが
地中熱を利用した冷暖房や電力を作り出す自然エネルギーの発電装置、
携帯電話やタブレットPCで温室内の管理データを閲覧できたり
命令を出せるシステムなどもすでに一般的になっています。
これらを使用する人がコンピュータで制御するのです。
しかし今までの生産者は経験がないためコンピュータ制御は苦手です。
逆にITに詳しい工業系の人は、植物の生理や栽培がわからないため
操作は出来るのですが命令を出せませんでした。
それは農と工は別の道でそれぞれ進化してきたからです。
名農の新学科「環境システム科」では逆に農と工を理解した人材を育成します。
ガラス温室を教材に自分で操作しながら
エネルギーや冷暖房など広く人間社会に役立つ知識・技術を学んでください。

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