花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

種差海岸に咲くワイルドローズ

2012年06月30日 | 学校
種差海岸に咲くハマナス。
日本に存在するバラの野生種(ワイルドローズ)のひとつです。
あまりにきれいなのでサクラソウ調査の際に、
チームの3年生がいつの間にか撮影していました。
バラといえばイギリスなどヨーロッパのイメージが強い花ですが
ハマナスなど日本の野生種もかつてヨーロッパに持ち込まれました。
1867年に「ラ・フランス」という品種が開発されたのをきっかけに
それ以前の品種をオールドローズ、
それ以降の品種をモダンローズと呼んでいますが
現在、花屋さんで購入できるモダンローズには
驚くことに日本のバラである「ハマナス」の血が入っています。
それは寒冷地に咲くハマナスの耐寒性。
この優れた能力が認められ遠くヨーロッパで育種に使われたのです!
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品種名で呼ばれる花

2012年06月30日 | 学校
バラの季節になりました。
このバラの名は「ノックアウト」。
美しいバラにしてはかなり乱暴な名前です。
名前の由来は病気に強いこと。
ヨーロッパと違い高温多湿の日本では病気が発生しやすく
農薬を大量に使って栽培するのが普通です。
しかし病気に強いこのバラは無農薬でも栽培できます。
このようにノックアウトは栽培が簡単なうえ、ピンクなどバリエーションも多く
世界的な賞も受けているフランスが育種した人気品種なのです。
一般的に多くの花に品種名がついていますが、
あまり品種名で呼ぶことはありません。
花色は違っても菊は菊だし、パンジーはパンジーです。
ところがバラだけはよく品種名で呼ばれます!
それだけバラは鑑賞する側、育種する側にとっても特別な存在なのです。
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