キキョウ第１号開花

いよいよキキョウが開花し始めました。
これが待望の第１号。
一見、普通のキキョウに見えますが
数えてみると花弁（花びら）が４枚しかなく星形ではありません。
でもこの変化はキキョウでは珍しくなく
おそらく突然変異ではないと思われます。
しかし気になるのは花の右側に小さく写っていますが
ガクのいくつかが花びらに変わっていることです。
つまり４枚の花弁の外にまた花弁があるのです。
八重というほどのものではありませんが、
あきらかにこれは異常です！

突然変異を誘発

これはキキョウです。
なんだか葉が細長いとは思いませんか。
本来の葉とはだいぶ違います。
これはなんらかの原因で偶然起きたのではありません。
このキキョウは炭素原子を光速の数分の１の猛スピードで
種子にぶつけ、DNAの二重らせん構造を切断したものです。
DANは自然に修復されますが、
時には今まで違う配列になることがあります。
すると突然変異がおきるのです！
私たちも宇宙から飛んでくる宇宙線などによって
このような変異を繰り返しながら人間になりました。
しかし自然界では数万年に１度というぐらいめったに起こりません。
私たちが行っている方法はこの変異を強制的に発生させる育種です。
このキキョウはきっと葉の形を決める遺伝子に変異がおきたのでしょう。
もちろんチームが期待しているのは花の変異。
そろそろ開花が始まるので楽しみです。