花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

リンゴは色か味か?

2012年09月14日 | 学校
さっきのリンゴの葉摘みが終わりました。
ご覧のとおり、大きな葉が2枚なくなっています。
しかし光合成で合成された糖は葉に蓄積されています!
時期が来ると果実に移動するのですが
葉摘み作業はまだ移動する前に摘み取ってしまいます。
したがって葉の糖が無駄になり本来の甘さになりません。
きれいな色を欲しがるために味を犠牲にする。
なんだか無駄な労力をかけているような気がしてなりません。
青森県には葉とらずリンゴというものがあります。
これは葉摘みしないで栽培したリンゴのこと。
色は悪くても美味しいと評判です。
園芸科学科3年の農業会社の授業では
贈答用のリンゴではないので
ほとんどの会社が葉とらず方式を採用しています。
ところで青森県では連日の猛暑のため
リンゴが日焼けをおこしているというニュースが流れています。
また寒暖の差がないため着色が悪いともいわれています。
作物を栽培している名農生は身をもって異常を感じています。
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葉摘み作業

2012年09月14日 | 学校
昴林(こうりん)という名前のリンゴです。
ふじのように赤いリンゴですが、まだ着色していません!
ところで今、葉摘み作業が行われています。
それはどんな作業なのでしょうか?
このリンゴをご覧下さい。
果実の上に大きな葉が2枚あります。
このままではせっかく太陽が当たっても
葉の影ができるためその部分は赤くなりません。
つまり全体がきれいな赤い色にならずムラができるのです。
リンゴは赤というイメージが強いのでこれでは売れません。
そこで収穫前数週間前にこのような葉を摘み取るのです。
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