花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

和洋プリムラ

2012年12月08日 | 学校
このところ関東方面に小さな地震がきていましたが
昨日、今度は東北地方に震度5の地震がありました。
津波警報が出たので緊張した方もたくさんいらっしゃったと思います。
チームの温室も地震にあいましたが、植物には被害がなくまずはひと安心です。
さてこの写真には2種類のサクラソウが写っています。
左の青いトレイに入っているのがチームの3年生が交配したプリムラ・ジュリアン。
中にはポリアンサとジュリアンの雑種もあるはずです。
これらはヨーロッパで野生種を品種改良した園芸種で、これからが花の季節です!
葉も大きく育っているので、1~2月にはきれいな花が咲くはずです。
ところがトレイに入っていない左の鉢は葉が小さく貧弱です。
それどころかすでに枯れてしまい、雑草が生えているものもたくさんあります。
これが原種であり絶滅危惧種である日本のサクラソウ。
もちろん自生地外保護している種差海岸のサクラソウです。
こちらは地上部を枯らして冬を乗り越えます。
同じサクラソウの仲間(プリムラ類)なのにずいぶん違うものです。
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キウイフルーツ

2012年12月08日 | 学校
取り残されているキウイフルーツです。
キウイとはニュージーランドに生息する飛べない鳥。
ラグビーのオールブラックスもキウイマークのウェアを着用しています。
行きた化石ともいわれるその珍しい鳥に似ているから
この果物はキウイフルーツといいます!
面白いことにキウイフルーツにはイチョウのように雄と雌の木があります。
これを雌雄異株といいます。
もちろん実がつくのは雌の木ですが、受粉させるために
キウイ農園では約5%程度雄の木を植えているそうです。
自家受粉すると同じ遺伝子をもったクローンの群落になりかねません。
万が一伝染病でも蔓延したら全滅するかもしれませんが
いろいろな遺伝子をもった群落にすることで全滅を回避できるのです。
サクラソウに長柱花と短柱花が存在するのも同じ理由。
そして男女が存在する理由もここにあるといわれています。


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