卒業試験

今日は球技大会。そして明日は３年生最後のプロジェクト発表会。
課題研究の総まとめです。
いつもは内容や構成、プレゼン資料作りを応援していますが
今回だけは一切手伝っていません！
二人一組になってプレゼンに使うパワーポイント作りなど
すべて自分たちだけの力で約１ヶ月前から挑戦させています。
いろいろな大会に出場し、素晴らしい発表を見てきた３年生。
最後のプロジェクト発表会はどの程度自分のものになっているかを
評価する卒業試験でもあるからです。
ここで大事なのは我慢して身を引くこと。
先日、完成したとのことで見せてもらいました。
３年生はこの２年間で５つのプロジェクトに挑戦してきましたが
最後の発表テーマに選んだのは、紫外線から若い肌をどのようにして守るかという
いかにも女子高生らしい研究で自らを写真に撮っては面白くまとめられていました。
これが日本代表のTEAM FLORA PHOTONICSかと驚くかもしれませんが
内容はチームが目指すまさに「光を活用した新技術の開発」。
図表などは稚拙なところもありますが、チームらしい光研究に仕上がっていました。

柿渋タンニン

チームは昨年、紫外線による柿の脱渋を成功させました。
２年がかりで成功させ、テクノ愛2011でグランプリを
受賞したのはまだ記憶に残っています！
３年目の今年は紫外線強度を倍増させたため
約10日で渋抜きできるようになってきました。
柿渋であるタンニンは水溶性のため口に入れると溶けだし渋く感じます。
しかし熟してくると水溶性から不溶性に変わるため渋くなくなります。
渋柿はなかなかタンニンが不溶性にならない種類の柿なのです。
この写真は光によって渋抜きした妙丹柿の果肉です。
果肉に濃い茶色（肉眼では黒）の部分があるのがわかりますか？
これが不溶性タンニンです。
水溶性タンニンではこのようになりません。
つまり果肉に黒いゴマのようなものがでてきたらもう渋抜き完了。
この写真は光によって渋抜きでることを証明しています。