花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

お礼肥

2022年11月01日 | 環境システム科
霜月になりました。
果樹には「お礼肥」(おれいごえ)という専門用語があります。
これは収穫が終わった果樹に肥料を与えること。
もちろんこれから越冬するので、実を大きくするなど
目の前の目的のために施すのではありません。
お礼肥とは、冬の間にじっくり栄養を蓄えて、
来年また立派な実をつけてもらうためのものなのです。
1年間、豊かなみのりをくれた樹木に感謝するあたり
自然を敬う日本人らしい考え方だと思います。
さてこれは先月のブルーベリー。この樹木は酸性土壌を好むので
何でも施肥すれば良いというものではありません。
そこで彼らが施しているのは肥料ではなくビートモス。泥炭です。
1年間の栽培で減ってしまった鉢にまたピートモスを足して
酸性に戻しています。このように畑や鉢に別の場所からもってきた
新しい土を入れることを「客土」といいます。
建築用語ですが、農業でも使います。
さてこのブルーベリー。来年はいったい誰が収穫するのでしょう。
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ミステリーツアー

2022年11月01日 | 研究
御座敷で鍋を囲んでいるのは2016年のTEAM FLORA PHOTONICS。
なんと左にはテレビクルーがいます。
実はこの年のフローラは観光甲子園という大きな大会で日本一を受賞。
彼らが2年生の時に考えた観光プランは、一戸から九戸までの
「戸(のへ)」が名前につく市町村を巡りながら、
戸の意味と、今はなき四戸の場所を探るというミステリーツアー。
これが大受けで、さまざまなメディアの取材を受けました。
この取材は今はもうない朝の情報番組「あさチャン」。
番組の中で15分ぐらいの特集を組んでくださり
フローラが実際に町を巡りながら名物を紹介していきました。
戸の意味のヒントは、市町村で見学や食べたりする名物。
ここは南部町のお隣の五戸町。この町の名物は馬肉です。
町の料理店で美味しい馬肉鍋や馬刺、焼肉などを食レポをしました。
この店はフローラの解散会でよく使う馴染みの店。
しかし撮影が終わり、食べてもいいと許可が降りたときには
熱々のお鍋がもうすっかり冷え切っていました。
取材は2日に渡り行われ、みんな疲れましたが、
オンエアでは夏目三久アナがコメントを述べてくださるので、
とても嬉しかったのを覚えています。
さて戸の意味は牧場のこと。昔から南部は優れた馬産地で
その管理をする役所を置きました。それが戸がつくところ。
つまり戸は、牧場の木戸という意味でつけられています。
また現在ない四戸は、位置的には名農のある南部町から八戸にかけて。
その証拠に南部町には他の町村の何倍もの四戸さんという方が
突出して住んでいます。これがミステリーツアー。
機会があったら、ぜひ美味しい馬肉を食べに来てください。
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