花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

冬のキャンパスカラー !!

2025年01月23日 | 学校
冬の名農のキャンパスは雪をかぶっています。
葉を落とした樹木の枝に積もった雪はまるで桜の花が咲いたよう。
冬でも晴天が多い青森県南地方ならでの美しい風景です。
ところで黒い樹木。青空と白い雪。この3色のコントラストは
サッカーの「ガンバ大阪」、つまりPanasonicのカラーでもあります。
黒、青、白は、このようにきれいな配色ですが、
なぜか今までパワーポイントに用いたことはありません。
もし機会があったら、この名農の「冬の3色」で構成した
図表にチャレンジしたいものです。
もしかしたら春や夏、秋バージョンの配色も発見できるかもしれません。
さて3年生は来週月曜日が最後の課題研究。
翌日から卒業をかけた最後の学年末考査となります。
卒業式は3月1日。ほとんどの高校がこの日です。
しかし以前、3月にもう少し余裕があった時代は学校によって違いました。
記憶にあるのは3月1日は代々お隣三本木農業高校の卒業式。
名久井農業高校は3月3日でした。ひな祭りが卒業式とは、
地域に愛されている小さな農業高校にふさわしいとよく話していたものです。
名農と三農は同じ農業高校なので、先生方も2校間でよく異動があります。
お世話になった部活動の先生、はたまた担任の先生が
卒業を待たず途中で異動してしまうことがないわけではありません。
でも2校の卒業式の日が違うと、異動された先生が来賓として
駆けつけてくれたものです。卒業まで1ヶ月となりました。
冬の美しい名農のキャンパスカラーを目に焼き付けて欲しいものです。
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未公開研究!

2025年01月23日 | 環境システム科
これは2年生のFLORA HUNTERSが昨年取り組んだミニハクサイの研究。
硝酸態窒素含有量の少ない野菜を栽培するという昔からあるテーマです。
でも彼のアプローチはちょっとユニーク。
まず栽培は露地ではなく水耕栽培という点。
これは水耕栽培を学ぶ環境システム科に所属しているからですが
養液飲み放題の水耕栽培ではどうしても硝酸態窒素が多くなることがわかっています。
彼のとった作戦は肥料の半分を尿素に置き換えること。
尿素は微生物によってアンモニア態窒素になり、また違う微生物によって
硝酸態窒素になり、やっと植物に吸収されます。
普通は、早く大きくなってもらいたいため、最初から
アンモニア態窒素と硝酸態窒素の入った肥料を使いますが
変換に手間のかかる尿素にすることで吸収量を抑えようという作戦です。
でもハクサイは好硝酸性植物なのでこれだと栄養不足で貧弱。そこで光合成に必要な
波長440nmと650nmの赤と青の光を照射して生育を促進させました。
するとどうでしょう。とんでもなく生育が良いのです。
また植物体に含まれている硝酸態窒素は50%も減少しました。
おそらくハクサイは吸収した僅かな硝酸態窒素を
旺盛な光合成によって合成した糖と反応させて、
生育に使われるタンパク質を合成したと考えられます。
つまり硝酸態窒素は、蓄積されずほぼ使われたのではないかと彼は考えています。
水耕栽培が得意な環境システム科FLORA HUNTERSに
園芸科学科時代のTEAM FLORA PHOTONICSお得意の
光マジックを重ねたような研究は、まだどこにも発表していませんお宝です。
まもなくFFJレポートの提出日。完成したでしょうか?
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