花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ワードプロセッサー

2021年03月23日 | 学校
昭和の最後から平成最初の頃、ワープロが普及し
高校でも情報教育を推進するということで、各校に情報処理室が作られました。
現在と違うのは設置された機種がパソコンではなくワープロ専用機というところ。
今のPCと比較すると、とんでもなく遅いマシンでしたが
みんなでワープロ検定合格を目標に放課後も練習していました。
そんな頃、農業高校でも専用機やPCのワープロが盛んになってきたことから
農業クラブの県大会でワープロ競技会を開催してはと考えました。
もちろん全国大会ではまだ行われていないので大会基準はありません。
しかし当時の先生方はフロンティア精神をもって手探りでルールを決め、
青森県大会で独自の公開種目として実施して大成功しました。
ただワープロ専用機で競ったのか、パソコンで競ったのかよくは覚えていません。
実は全国に先駆けて青森県で行っていた競技はまだあります。
それが農業鑑定競技。まだ勤める前の大昔の話ですが
近代化してくる農業の知識を学ぶ場として名農では以前から行っていたようです。
名農が発祥なのか、それとも全国の農業高校で自然発生的に誕生したものなのか
わかりませんが、当時の先生方は全国大会に先駆けて行っていたことを
よく誇らしげに話していたものです。数ある競技の中で最も役立つといわれていた頃です。
当時の名称は「実物鑑定」。実際に実物を見て名前や用途、特徴などを
答えさせていたそうです。ところが現在の農業鑑定鑑定はIT化が進んだため
実物ではなく画像展示が主流。中には実物ではない数式や専門用語を問う出題も増え
実物鑑定というよりテストという感じになってきました。
それだけ農業後継者が減少しているということだと思いますが、ちょっと残念です。
何はともあれ青森県はアイデアとチャレンジ精神に富んでいたようです。
要は生徒に本物の力を習得させること。今の時代ならどんな競技を考えますか?
今日は農業クラブの意見発表校内大会が行われます。

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