花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ハードスケジュール

2024年12月12日 | 環境システム科
これはFLORAの2年生が研究している泡農薬。
南部町特産の太ネギに散布試験をしているところです。
多くの植物は葉に撥水効果のある微細な突起をもっています。
光合成の邪魔になる汚れなどを葉に付着させないためではないかといわれています。
しかし撥水効果はものすごく、ネギなどは農薬を散布しても
まったく葉に付着するどころか、濡れもしません。
でもほったらかしにしておくと葉が赤くなる「さび病」の病巣になってしまいます。
ネギは葉や茎を食べるものなので、大被害になります。
そこで農家は毎回、農薬に展着剤という糊のような界面活性剤を購入しては混ぜ、
葉に弾かれないように散布しています。
このように展着剤がないと防除できない野菜はとてもたくさんあります。
FLORAの2年生はこれを天然界面活性剤に置き換えて実験しています。
これなら弾かれることもなく付着するので安心です。
また泡は半日もすると消えてしまいます。
さら農薬の散布回数は作物や病害虫の発生状況にもよりますが
レタスでは収穫までに約10回ぐらい。
したがって光合成や葉に与える影響はごく僅かしかありません。
特に除草剤では、そもそも葉を枯らす目的なので問題ありません。
さてこのようなユニークな研究をしている2年生は
今週の日曜日に電気工事士の国家試験を青森市で午前中に受検します。
ところが午後には科学コンテストの最終審査がオンラインで開催されます。
そこで大会事務局には無理をお願いし、審査時間を1時間ほど遅らせてもらい
こちらは新幹線を使って学校まで急いで帰ってくる予定。
超がつくほどハードな1日が待っています。
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共食いは避けたい

2024年12月12日 | 環境システム科
これは先週末のFLORA。
3年生とJr.が仙台で開催された環境系発表会の東北予選に出場しました。
これは受付。この大会は東北から13チームが出場しますが
発表順番は受付時のくじ引きで決まります。
FLORAは今年、チーム水草と乾燥地の緑化支援技術を開発した
チームVrmGWの2チームでエントリー。すると2チームとも
一次審査を通過し、この東北大会に出場することになりました。
発表順など気にしないのですが、ほとんどのチームが
地元農業や自然をテーマに活動しているのに対して
FLORAだけが毎年途上国を支援する技術開発。異色です。
したがって他校とはかなり内容は異なりますが、
FLORA同士の発表は同じ目的のため雰囲気がどうしても似てきます。
そのため印象を残すには、前半と後半など発表順が離れていた方が
効果的で、近いとお互いを邪魔する可能性があります。
さて水草チームは8番目の発表。これはくじを引く2チーム目。
みんなドキドキしながら見ていると、なんとびっくり9番目です。
片方が頑張れば、片方の印象が消える。
これは最も避けたい共食い状態です。13チームもいるのに
連続して発表するとはFLORAにとって最悪の事態です。
最近、どうもついていないFLORA。果たして全国大会に行ける
上位2チームに選出されるのでしょうか。
女神FLORAのみ知る大会が始まりました。
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