花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

名久井岳の見える駅

2011年05月28日 | 学校
同じ場所から今度は逆に南西側を見ています。
遠くに久しぶりの名久井岳が見えています。
こののんびりした里山は果物の町です。
さくらんぼ、なし、ブドウ、ウメなどの生産量は青森県一。
りんごも県南だったら一番です。
またこの町には関東や関西から修学旅行生がたくさんやってきます。
ファームステイしながら農業体験するのが目的です。
そして体験者の心に残る風景がこの名久井岳。
町のどこからでも見えるシンボルです!!
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環境緑化活動

2011年05月28日 | 学校
昨日、環境緑化活動が行われました。
これは名農が長年続けて来た地域の緑化活動で
同じ地域に住む人たちが集まり公共施設などの花植えや清掃を行うものです。
ここは青い森鉄道の無人駅で、鉄道会社の方に守られながら
地域の方も参加して約2時間、240本の花を植えました。
方角は北東。左側の水田には今、水が入れられています。
もう80%以上が田植えを終わったことになっていますが
果樹で忙しいこの地域はちょっと遅いようです!!
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津波の大きさ

2011年05月27日 | 学校
自生地には種差海岸を守ってこられたボランティア団体である
「自然を守る会」のみなさんの案内で向かいました。
向かう際、守る会のみなさんは不思議な丘を見せてくれました。
上は草が生えて緑ですが、下は土がむき出しで茶色です。
よく見るとこのような風景がところどころに見えます。
これは津波が押し寄せた海面の跡なんです。
塩害と引き波で草が枯れたり流されたりしてできたものだそうです。
立っている場所は波打ち際からかなり高いところですが
それでも人の頭より高いところまで波がきたことがわかります。
この場所よりわずか数キロ南下すると津波で破壊された家屋がまだあります。
あらためて津波の恐ろしさを感じました・・・。
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チームレスキュー任務完了

2011年05月27日 | 学校
短柱花と長柱花の2つのタイプがあれば、自然にまかせていても結実するはずです。
しかしそれはハチがいることが前提です。
種差海岸には受粉してくれるハチはいるそうですが
残念ながらこの日は見つけることができませんでした。
そこで万が一のために人工授粉に挑戦しました。
短柱花の花粉を長柱花の雌しべにつけ、
長柱花の花粉は短柱花の雌しべにつけるだけですが
海岸は風が強くなかなか思うようにはいきません。
しかし冬にプリムラ・ジュリアンで練習したこともあり無事任務終了。
あとは結実できるかが問題です。
しばらく観察することにします。
サクラソウに負けないぐらいかわいいチームのシャツが目立ちます!!
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サクラソウの短柱花

2011年05月26日 | 学校
海風の中に立つ種差のサクラソウです。
葉も草丈も鉢で栽培されるサクラソウの3分の2の大きさしかありません。
サクラソウの仲間は雌しべが雄しべより長い長柱花と
雄しべの方が長い短柱花の2つのタイプがあり、
長柱花と短柱花の間でしか受粉しない仕組みになっています。
自家受粉すると同じ遺伝子を持った群落になってしまいます。
みな同じ性質だと全滅する可能性が高いので、
サクラソウはそれを避けるために自家受粉をしないように進化したのです。
健全な群落ではそれぞれ1:1の割合でありますが
何らかの影響で片方しかない場合も考えられます。
それでは人工授粉をすることができません。
チームは真っ先に2つのタイプがあるか探しました。
約230株を調査した結果、長柱花が150株、短柱花が約80株と2:1の割合で存在しました。
緊張していたチームでしたが、これでひと安心することができました。
この写真は記録のために撮影しました。
許可なく立ち入ることはできませんのでみなさんはご遠慮ください!

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