花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

天然色の景観

2011年05月21日 | 学校
紅葉がまた一段ときれいになりました。
理由は緑色が加わったからです。
赤や黄色と新緑がお互いをより美しく引き立てています。
みんな毎日この空間の中を歩いて登校し、また実習先の農場へと向かいます。
緑が次第に紅葉していく秋とは違い
紅葉が次第に緑に変わっていく。
初めて見た1年生はとても不思議だと話していました。
しかしこの不思議の国の景色も期間限定!
テーマパークのような美しい春の風景をぜひ堪能いただきたいものです。
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除塩と土壌改良の新しいアイデア

2011年05月20日 | 学校
土壌の除塩をするには水を何度もかけて洗い流すという指導が行われています。
しかし海水をかぶった土壌は塩分が高いばかりでなく
粘土のようにべったりして土壌の隙間がなくなっています。
これでは水が流れにくく除塩しにくいうえに
土壌の酸素不足のため植物は根腐れをおこしてしまいます。
そこでチーム・フローラフォトニクスが考案したのは
土壌を空気がたっぷり入った水で洗い流す方法で
その魔法の水がこのマイクロナノバブル(MNB)。
ナノレベルの小さな空気の泡が無数にとけ込んだ真っ白な水です。
耕起した土壌にこの水を散布したところ、水がしみ込みやすいのか
測定したECや硝酸イオン濃度も小さく、
ただの水よりも除塩されやすいことが確認できました。
また今回の測定では数値化できませんでしたが
土壌に送り込んだ空気により根腐れが防がれるとともに好気性細菌が繁殖しやすくなり
汚泥や有機物を素早く分解してくれるので塩害圃場の復旧にはもってこいのはずです。
このアイデアは今までない新しい発想のため学会などで報告したいと考えています。
しかし農業技術は発表のために開発されるものではありません。
社会に役立ててこそ価値があります。つまり今必要なのは現場での実践です。
チームの今年の活動テーマはテイク・アクション。
そこでチームは今月と来月の2回、このマイクロバブル発生装置を持参して
被災地の除塩活動に緊急出動(スクランブル)する予定です。
このブログをご覧になった被災地の農業関係者のみなさんはぜひ試してください。
除塩に取り組む彼女等の活動はこれからも随時ご紹介します!
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自然観察路

2011年05月20日 | 学校
名農は小高い丘の上にあります。
その丘の周囲をぐるりと巡る道があります。
今1年生はこの道で自然観察をしています。
私たちの身近にある動植物の名前を調べて
郷土の自然の豊かさを知ってもらうのが目的です。
最終的には自然観察路マップを作成するので
名前はもちろん発見した場所なども記録しています。
これはちょっと前の散策風景。
山吹の花が満開でした!!
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製薬会社?化粧品開発?それとも健診?

2011年05月19日 | 学校
いよいよ土壌の分析が始まりました。
人手がいるため放課後の活動です。
チームの2~3年生の女子がみんなで白衣を着たので
なんだかどこかの化粧品会社の開発室のようにも見えます。
たっぷり2時間かけて分析した結果、
確かに彼女等が考案したアイデアの方が
びっくりするほど大きな数値の差ではありませんが
国や試験場が指導している方法より除塩効果があることがわかってきました。
この結果について大学にも問合せをしましたが
今回の測定機器では数値にすぐあらわれないが
確実に土壌改善が行われ生育に差がでるとのご意見もいただきました。
並行して行っている栽培試験の結果も楽しみです!
その効果の秘密となった技術の鍵は何だと思いますか?




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土壌の簡易分析

2011年05月18日 | 学校
高校には大学のような高価な分析機器はありません!
しかし土壌の分析はいつも使っている簡単な測定機器でもできます。
チームが用意したのは機器の1つ目はECメーター。
土壌の電気伝導率を測定し塩化物の量を測定します。
2つ目はpHメーター。
土壌の酸性、アルカリ性を調べます。
3つ目は硝酸イオンメーター。
硝酸態窒素の他に塩化物の存在も確認できます。
4つ目は塩分計。
土壌用ではないため参考として一応用意しました。
これらの機器の使い方を覚えるのも大変です!!

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