ムンカミ日記byコオル兄ィⅢ

ムンカミ(=物噛み)とは奄美地方の古い方言で「物を噛む」=「食べる」という所から転じて「生活」という意味を持つ。

祖父の形見を...

2009年03月14日 | ムンカミ日記
十数年前に亡くなる直前の祖父(=コオル兄さん)からジャケットを数着もらった。

ある日突然祖父から呼び出され「これ、着てみろ」と数着のジャケットを試着させられたのだ。試着が終わると「もう着ないから持って行きなさい。お直しの代金も出してやるから」と祖父。

祖父はその2~3ヶ月後に亡くなってしまった。

生前の祖父はとても洒落者で、そのほとんどがオーダーメイドという上等なもの。
また、すべて仕立て屋に出して私のサイズに直した上で譲り受けたので非常に有難かったのだが、如何せんウールのジャケットというものを着る機会があまりない上、デザインも古いとあって、気づいてみると10年以上もタンスの肥やしとなっていた。
前々から「どうにかしたい」と思ってはいたが、捨てる気には全くなれず悩みの種だったのだ。

ずいぶん悩んだが、最近クローゼットの整理をした際に、祖父からもらったジャケットを思い切って帽子に作り変えてしまおうと決心。帽子にしたら頻繁に使える。

ネットで調べて和歌山県にあるリメイク専門店にジャケットを送ってみると2週間ほどで出来上がった。
とりあえず3着のジャケットを帽子にリメイクしてみたが、仕上がりはなかなか良い。丁寧な縫製をしている。値段も良心的だった。

これで10年以上可哀想な思いをさせてきた形見のジャケットたちも日の目を見ることができる。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
和歌山ですか (BABY)
2009-03-14 13:10:21
面白いやり方だね。
残念ながら俺は帽子を
かぶる機会が無いからな。
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ピンキリ (管理人)
2009-03-15 09:01:10
オーダーメイドで帽子ひとつ作るのに一番高いところは3万円と言われました。
私が頼んだ和歌山のお店は非常に良心的で一ケタ違いました。
めでたしめでたし。
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和歌山ってところが (BABY)
2009-03-15 12:40:59
面白いね。
すげぇ、田舎でやってんのかな。
私の認識…和歌山=田舎。
地元民には怒られそうだけど。
でも、インターネットだからこそ、
東京のど真ん中に住む、貴兄みたいな
人が、和歌山までオーダーということにつながる
んですな。
商売の方法もずいぶんと変化していく
のだろうね、俺も遅れないように
しないと…。
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和歌山のお店 (管理人)
2009-03-16 10:10:11
住所から察するに恐らく結構な田舎でやられていると思われます。ネット社会だからこそそういった恩恵にあやかる。
まさにネットは刃物と同じだと痛感してます。
便利この上ないけど、悪用すれば人殺しにも使える。使う人次第なんだよね。
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