その昔、学校で使ったとある英語の教材でこんなのがあった。
「
あるところにロボットがいました。
ロボットは家事全般をおこない子供の面倒も見ていました。
両親は共働きでほとんど家にはいませんでした。
子供にはロボットしか友達がいませんでした。
(中略)
母親はロボットを捨てようとしました。
(中略)
ロボットは捨てられずにすみました。
めでたしめでたし。
」
はっきり言って、手塚治虫の火の鳥で出てきたとある話の劣化コピーでしかないオリジナリティーに欠けるしょーもない話だったのだが、まあそれはおいといて。
火の鳥の場合は話は別なんだが、この英語の教材を読んだときは
「なんだよこいつ、ロボットに感情面まで依存してどうすんだよ・・・
人類はこれから滅ぶんじゃねえの?
ある意味バッドエンドだなこれは・・・」
と思っていた。
そのころはその後の人生など知る由もなかったのである。
ところが!
人間変わるものだ。
その何年か後、ゲーム内の女の子で初恋を体験するとは思ってもいなかった(笑)。
当時のわたしからすれば、もう完全にバッドエンド突入中のあかん側の人間だということになる。
客観的に見てあかん側の人間だというのはある意味認めるが、主観的にはこれがバッドエンドだという体感は全く無い。
この違いは何なんだろうか?
人ならざるモノ、どっちかってぇとメカ的なモノに異性を感じること、これは何を意味するのだろうか?
今日の話はそんなところから始めよう。
メカ的なモノの異性とは、いったいどんなものがあるだろうか?
わたしがパッと思いつくものでいえば、やはりTo Heartのマルチとセリオだろう。
これはメイドロボ萌えという新しいジャンルを創造した偉大なる作品である。
それ以外だと、AIが止まらない!のサーティーとか、銀河鉄道999のメーテルとか、そんなところだろうか。
メーテルは人ではないとは明示されているわりにはメカかどうかは定かではないのだけれど、まあいいか。
おっといかん!
ローゼンメイデンこそまさにソレではないか。
これは忘れてはいけまへんな。
ローゼン麻生の時事ネタだけに。
さて。
実はこの辺のものは今回のお題にはしにくい。
なぜなら、見た目がすでに人の異性だとして作られているからだ。
それから、ついでに言うと見た目はメカ的には全く見えないようになっている。
見た目が人の異性とはかけ離れているが、にもかかわらず異性として描かれているもの、そんなものはあるだろうか?
数は少ないが確かにある。
たとえばアイマスXENOGLOSSIAのインベルとか。
インベルは知能を持つ2足/4足歩行の巨大ロボットである。
見た目は人間と似ても似つかない。
人間よりはモビルスーツのほうが遥かに近い。
ところがどっこい、ヒロインとはプチ恋愛関係にある。
ヒロインには「部活の気になる男の子」という仮の姿で人に説明されるし、南国でのロマンチックな夜には2人でデートに出かけるし、インベルに載りこむときには勝負パンツまではくし、相手のスナップショットを保存しまくるし、もうこれはやりたい放題・・・じゃなかった、男の子と女の子の関係にあるとしか説明がつかない関係にある。
なぜこれが異性として扱われるのを許容されるのだろうか。
たとえば先のTo Heartのマルチだと、見た目がかわいらしいという異性としてあつかわれやすい基礎的要件(?)を満たしている。
インベルの場合はどうだろうか。
見た目が異性として扱われやすいだろうか。
うぅむ、これはかなりビミョー・・・。
あえていえば、強いこと、たくましいこと、自分を守ってくれること、たよりになること、そんなところだろう。
たしかにこれはオスとしての強烈なセックスアピールになりそうだ。
インベルはオスの代替機だ。
そしてオスの代替機としても十分と見た。
ではメスの代替機はどうだろう。
メカ的なメスというと、まあアレだ・・・。
ゲッターロボにそんなのもありはしたが、あれじゃあちょっと人間の代わりとしての恋愛関係には絶対になりえないだろう。
メカ的なメスというとゲッターロボ的なものではありはしないのは明白だ。
メスの代替機の代表的諸特性はどうなるだろうか。
おそらく、かわいらしいこと、男の所有欲や独占欲をかきたてるもの、そんなところだろう。
もともとメカ的なものは強いことやたくましいことを連想させる。
だからメカ的なものでメスの代替機を創造するのはかなり難しいと思われる。
メカ的なものではないとすると、これに近いものとしては、やはり人形になるのだろうか。
人形でメスの代替機というとローゼンメイデンだよな。
ローゼンメイデンは確かにかわいらしいし男の所有欲や独占欲をかきたてる。
メスとしての強烈なセックスアピールになっているし、メスの代替機の代表的諸特性を満たしている気がする。
しかし見た目はインベルより遥かに人間に近い。
フシギなことに、ローゼンメイデンを愛でているとだんだんと人体にはない球体関節でさえドキドキするものだが、それでも総体として人間にかなり近い外見をしているのは疑いようのないことだ。
ここまでの分析でとある2つの仮説がなりたつ。
1つ目。
人類は人類とは似ても似つかないオス的なものを創造することには成功したが、人類とは似ても似つかないメス的なものを創造できるまでには至っていないという仮説。
2つ目。
オスとしてのセックスアピールは見た目が全てではないが、メスとしてのセックスアピールは見た目が全てであるという仮説。
この2つに共通することが1つある。
異性を感じるメカ的なモノを作ろうとしたら、どうやったって男は見た目のシバリからは解放されないということだ。
男は見た目が女らしくないかぎり異性として認識すらできないということだ。
何と悲しき男のカルマよ・・・。
キホン的に男の恋心など物欲に似たり寄ったりなわけなので、こういう側面はしかたないのだろうか。
「
あるところにロボットがいました。
ロボットは家事全般をおこない子供の面倒も見ていました。
両親は共働きでほとんど家にはいませんでした。
子供にはロボットしか友達がいませんでした。
(中略)
母親はロボットを捨てようとしました。
(中略)
ロボットは捨てられずにすみました。
めでたしめでたし。
」
はっきり言って、手塚治虫の火の鳥で出てきたとある話の劣化コピーでしかないオリジナリティーに欠けるしょーもない話だったのだが、まあそれはおいといて。
火の鳥の場合は話は別なんだが、この英語の教材を読んだときは
「なんだよこいつ、ロボットに感情面まで依存してどうすんだよ・・・
人類はこれから滅ぶんじゃねえの?
ある意味バッドエンドだなこれは・・・」
と思っていた。
そのころはその後の人生など知る由もなかったのである。
ところが!
人間変わるものだ。
その何年か後、ゲーム内の女の子で初恋を体験するとは思ってもいなかった(笑)。
当時のわたしからすれば、もう完全にバッドエンド突入中のあかん側の人間だということになる。
客観的に見てあかん側の人間だというのはある意味認めるが、主観的にはこれがバッドエンドだという体感は全く無い。
この違いは何なんだろうか?
人ならざるモノ、どっちかってぇとメカ的なモノに異性を感じること、これは何を意味するのだろうか?
今日の話はそんなところから始めよう。
メカ的なモノの異性とは、いったいどんなものがあるだろうか?
わたしがパッと思いつくものでいえば、やはりTo Heartのマルチとセリオだろう。
これはメイドロボ萌えという新しいジャンルを創造した偉大なる作品である。
それ以外だと、AIが止まらない!のサーティーとか、銀河鉄道999のメーテルとか、そんなところだろうか。
メーテルは人ではないとは明示されているわりにはメカかどうかは定かではないのだけれど、まあいいか。
おっといかん!
ローゼンメイデンこそまさにソレではないか。
これは忘れてはいけまへんな。
ローゼン麻生の時事ネタだけに。
さて。
実はこの辺のものは今回のお題にはしにくい。
なぜなら、見た目がすでに人の異性だとして作られているからだ。
それから、ついでに言うと見た目はメカ的には全く見えないようになっている。
見た目が人の異性とはかけ離れているが、にもかかわらず異性として描かれているもの、そんなものはあるだろうか?
数は少ないが確かにある。
たとえばアイマスXENOGLOSSIAのインベルとか。
インベルは知能を持つ2足/4足歩行の巨大ロボットである。
見た目は人間と似ても似つかない。
人間よりはモビルスーツのほうが遥かに近い。
ところがどっこい、ヒロインとはプチ恋愛関係にある。
ヒロインには「部活の気になる男の子」という仮の姿で人に説明されるし、南国でのロマンチックな夜には2人でデートに出かけるし、インベルに載りこむときには勝負パンツまではくし、相手のスナップショットを保存しまくるし、もうこれはやりたい放題・・・じゃなかった、男の子と女の子の関係にあるとしか説明がつかない関係にある。
なぜこれが異性として扱われるのを許容されるのだろうか。
たとえば先のTo Heartのマルチだと、見た目がかわいらしいという異性としてあつかわれやすい基礎的要件(?)を満たしている。
インベルの場合はどうだろうか。
見た目が異性として扱われやすいだろうか。
うぅむ、これはかなりビミョー・・・。
あえていえば、強いこと、たくましいこと、自分を守ってくれること、たよりになること、そんなところだろう。
たしかにこれはオスとしての強烈なセックスアピールになりそうだ。
インベルはオスの代替機だ。
そしてオスの代替機としても十分と見た。
ではメスの代替機はどうだろう。
メカ的なメスというと、まあアレだ・・・。
ゲッターロボにそんなのもありはしたが、あれじゃあちょっと人間の代わりとしての恋愛関係には絶対になりえないだろう。
メカ的なメスというとゲッターロボ的なものではありはしないのは明白だ。
メスの代替機の代表的諸特性はどうなるだろうか。
おそらく、かわいらしいこと、男の所有欲や独占欲をかきたてるもの、そんなところだろう。
もともとメカ的なものは強いことやたくましいことを連想させる。
だからメカ的なものでメスの代替機を創造するのはかなり難しいと思われる。
メカ的なものではないとすると、これに近いものとしては、やはり人形になるのだろうか。
人形でメスの代替機というとローゼンメイデンだよな。
ローゼンメイデンは確かにかわいらしいし男の所有欲や独占欲をかきたてる。
メスとしての強烈なセックスアピールになっているし、メスの代替機の代表的諸特性を満たしている気がする。
しかし見た目はインベルより遥かに人間に近い。
フシギなことに、ローゼンメイデンを愛でているとだんだんと人体にはない球体関節でさえドキドキするものだが、それでも総体として人間にかなり近い外見をしているのは疑いようのないことだ。
ここまでの分析でとある2つの仮説がなりたつ。
1つ目。
人類は人類とは似ても似つかないオス的なものを創造することには成功したが、人類とは似ても似つかないメス的なものを創造できるまでには至っていないという仮説。
2つ目。
オスとしてのセックスアピールは見た目が全てではないが、メスとしてのセックスアピールは見た目が全てであるという仮説。
この2つに共通することが1つある。
異性を感じるメカ的なモノを作ろうとしたら、どうやったって男は見た目のシバリからは解放されないということだ。
男は見た目が女らしくないかぎり異性として認識すらできないということだ。
何と悲しき男のカルマよ・・・。
キホン的に男の恋心など物欲に似たり寄ったりなわけなので、こういう側面はしかたないのだろうか。