教団「二次元愛」

リアルワールドに見切りをつけ、二次元に生きる男の生き様 (ニコニコでは「てとろでP」)

サムソン四面楚歌、いや五面楚歌

2012-02-14 00:01:00 | 経済/経済/社会
[1つめの問]

アップル。
ウォルト・ディズニー。
アジレントテクノロジー。

この3社に共通するものが何だかお分かりだろうか?



[答]

知的財産権がらみで敵に回したらこっちが潰れるまで絶対ゆるさない修羅の者どもの代表格である。
たとえば高性能な高周波計測器で有名だったウィルトロンはアジレントにケンカふっかけたおかげで潰された(アンリツに吸収合併になった)。



[2つめの問]

では、この3社の中のどなたかといま絶賛抗争中で有名なお方は誰でしょうか?



[答]

もちろんサムソンしかいないよね。



サムソンの商売とは、先進国の他の企業がはじめた新しい商売を丸パクりをした二番煎じの商品を出し、先駆者より低品質だが安価で供給することで先駆者を駆逐していくというビジネスモデルである。
少なくともわたしにはこのビジネスモデルに外れた行動をしている例を挙げることができない。

これはこれで人として軽蔑すべき行いだが、今日はそれは主題ではない。

果たしてそんなのでうまくいくのだろうか?

今まではうまくいっている。
なぜそれでうまくいったかというと、その理由は3つある。

1つは、韓国では外国の企業が知的財産権がらみで訴えを起こしても外国の企業が必ず負けるという腐りきった国策を行っていて恒常的に国の不公正な支援があったから。
2つ目は、今の大統領のアキヒロがかなり極端な通貨安政策を行っており、庶民の生活を犠牲にして輸出企業を支援しているから。
最後に、先駆者に訴えられた場合、かなり強気に出て逆に訴え返すことでクロスライセンスに持ち込み、お茶をにごした解決をすることで利益を上げてきたから。

では、サムソンはボロ儲けでウハウハなのか?

たしかにボロ儲けではある。

しかし!

ウハウハかというと実は違う。



先ほどの理由の1つ目と2つ目。
これは国の支援がなければできないことなのだが。

韓国経済、サムスン電子、数百億円の追徴課税か
http://ameblo.jp/dol-souraku/entry-11163517488.html

「パン屋から手を引け」で始まった財閥叩き競争
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/34477

↑このように、最近になって大統領のアキヒロはてのひらを返したかのように財閥を攻撃対象にし始めた。

なぜこうなったのかはわからない。
だが推測でいうと↓次のようになる。

韓国では、支持率が下がると必ず反日を始めて日本に対して外交問題をわざわざ作ろうとする。
かつて靖国参拝問題とかあったのは皆知っておろう。
今回分はというと、慰安婦への賠償金をもう1回よこせと言い出している問題だとか、まあイロイロある。

韓国はこの手口を何度も何度も何度も繰り返してきた。
そのため、いいかげん日本の外交部も韓国の内閣の支持率アップのためにわざわざ譲歩してやっても何の意味もなさないことに気がつきはじめた。
靖国参拝問題のころは日本もよく譲歩していたが、最近の日本は韓国に対してはほとんど譲歩しなくなっていてかなり冷淡である。
アキヒロが来日した際にも、わざわざ韓国よりの民主党政権に対してさえ反日を強弁して帰ったのだから、民主党議員でさえムカついたろう。(※1)
したがって韓国の外交部は困ったらとりあえず日本にインネンつければ支持率が上がるという魔法の杖の神通力を使いすぎて威力を低下させてしまった。

ならばどうするか?

他にいじめられるヤツを見つけるだけだ。
韓国人ならそう考える。

ということで、日本たたきは今までどおり継続するとして、新たに財閥たたきも始め出したとさ。

韓国の与党にとってはめでたしめでたし。
財閥、とくにサムソンにとってはおぞましいほどのとばっちり。



話はつぎの3つ目の話にうつる。
訴えられたらクロスライセンスに持ち込もうとするサムソンの戦略だが、それは裁判上のモメゴトがおきると不評被害にあうと考える日本企業に対してのみ絶大な効果を発揮する。

だから日本企業以外にそれをやっても効果が薄い。
知的財産権がらみで敵に回したらこっちが潰れるまで絶対ゆるさない欧米系の修羅の者どもを相手にする時には、効果がないどころか、相手を怒らせてガチ抗争になるという諸刃の剣でもある。
そして当然に今そうなっている。

サムソンはいつものようにクロスライセンスのようなうやむやな決着を望んでアップルを訴え返したり和解提案を行ったりしている。
だが現在のところアップルはサムソンと和解するつもりは全く無いどころか、サムソンが潰れるまで許さない勢いで怒り狂っている。

これでまだサムソン陣営と呼べるものがあれば話は別なのだが・・・
デファクトスタンダードふくめてあらゆる規格には韓国の出る幕がないため牛耳れるポジションもなく、
ソニーとのディスプレーなど日本企業とも協業を清算したために仲の良い(というかモメゴトの当事者に引きずりこめる)海外企業もなく、
台湾にいたってはエイサーの創業者に「韓国はみんなの敵、台湾はみんなの友達(※2)」などと言われるほど毛嫌いされ、
環境負荷や従業員に対する安全基準などで続々とモメゴトが増えてきており(※3)、
もはやどことも手を結べる状況ではなくなりつつある。

サムソンは値段が安いという唯一の事実によって市場に受け入れられている。
だから実のところサムソンがいなくなっても韓国人以外の誰もさほど困りはしない。

こういう状況を四面楚歌という。



・・・いや違うな。
身内のアキヒロすら敵に回している状況では五面楚歌とでも言うべきか。



わたしはサムソンに対してはISSCCへの論文投稿やDRAMを安価に製造できる技術や有機ELを他社に先駆けて実用化しようとしている点を評価する面もある。
その反面、日本企業のフリをしてメイドインジャパンブランドを騙る商売をしたり品質がクソでしかもクレーム入れても絶対に非を認めなかったりしている面もあって、非常に強く蔑視している。
蔑視している理由はそれだけではなく、アップルが怒り狂っている理由と同じ理由でもまた蔑視しているし、そういう包囲網がなされつつあるのもまた事実である。

とはいえ。
サムソンは海外で少々苦戦したとしても、韓国国内の市場を独占しているという優位性をフル活用して韓国人からボッタクリ商売をすることで利益を上げることが可能だし、サムソンをふくめてヒュンダイ自動車など韓国の財閥企業の多くは実際すでにそうしている。
おまけにあの会社の規模で労働組合がないという状況で、なんと社員の首は切り放題。
だからそうカンタンには会社は傾きはしない。

しかし今回のように、アキヒロすら敵に回してしまったら・・・
はたしてどうなるか・・・?






【※1】

【韓国】李明博大統領の来日先送り!「国賓」は困難、竹島や慰安婦が影響か
http://blog.livedoor.jp/dorayaki666/archives/51296332.html#

アキヒロは素行が悪いので日本に来ても国賓あつかいできせん! ということ。



【※2】

「韓国はみんなの敵、台湾はみんなの友達」・・・台湾エイサー創業者の発言に拍手喝采
http://blog.goo.ne.jp/pandiani/e/221c9bf01c9d4c60bd34dc8a2af189db

台湾は協業路線だが、韓国は協業する気がなく誰に対しても敵対的・・・そういった意味。



【※3】

「世界最悪企業」東電が惜しくも2位に  1位ヴァーレ、3位サムスン
http://damesoku.blog114.fc2.com/blog-entry-1991.html

世界最悪企業ランキングで、あの東電にわずかの差でしか下回ってないってどういうことよ?






後日追記:
ちょうど上で書いた日本と韓国の関係の話に近いものがあったので。


試練の韓日関係 日本の「脱韓国」、韓国は日本から“信頼できない競争者”と認識されている[02/28]
http://higedharma.blog90.fc2.com/blog-entry-986.html