よく聞く話に
・親が東大卒の率が最も高いのは東大生
・親の年収比較では東大生はトップクラス
というのがある。
ホントかどうかは知らんが。
ここで1つある疑問が生じる。
なぜこうなるのかという件だ。
原因は
[先天説1]
・親が東大に入れるくらい先天的に頭が良く、それが子供に遺伝したから
[先天説2]
・親が東大に入れるくらい後天的に努力し、それが子供に遺伝したから
[後天説1]
・親の年収が高く、その分だけ子供の教育に銭を投入できたから
[後天説2]
・親が優秀だった場合、その子供も自分はそれくらいになれるはずだという自己肯定が生じ、それがうまく機能したから。また(親が高学歴の場合に限らず一般的に)親と同じ進路を選択する確率が高くなるから
というのが考えられる。
問題は、先天的なものと後天的なものとのどちらが支配的要因かということだ。
まず先天説について。
先天説1については、わたしはこれはありうるが支配的要因ではないはずだと思いたい。
これは希望的な思いでしかないが。
しかしわたしの母なら恐らくこの説を支持するだろう。
母は中高一貫教育の進学校卒なのだが、小学校の同期会と高校の同期会ではその子供の出来映えが全く違うからというのをその根拠とする。
先天説2については、わたしはこれは遺伝しないんじゃないかという気がしないでもない。
しかし東大卒の男は
「後天的に努力して身につけた頭の良さは遺伝するはずだ」
と言った。
ただこれが主要因だとすれば生まれた家によって将来が強く拘束されるということになり、あまり望ましい結果だとは言いがたい。
後天説について。
東大生の親の年収が平均を上回るという統計的事実はくつがえせない。
しかし「子供の教育に銭を投入できたから」というリクツで相関関係を説明し後天説1を支持するには少々無理があるかもしれない。
子供を私立の大学でさらに下宿させようとするとそれなりに銭が必要となる。
だが、高校までであれば教育になんて大して銭はかからない。
そして学歴とは高校までの学力ですべて決まる。
実際、親の年収が主要因で満足な教育を受けられなかったケースは日本ではそんなに頻繁にあるものではないはずだ。
(まあ、親がサラリーマンなので私立の医学部を断念したというようなケースもそれなりにあるため、全否定するものではない)
さきの東大卒の男にこんな話をすると
「俺の実家は特別お金持ちなわけじゃなくて、いたってふつうの家だよ」
と言ってたが、そりゃあそうだろうと思う。
この後天説1も生まれた家によって将来が強く拘束されることには違いはない。
先天的に差がつかないためには後天説2でしかリクツをつけられない。
だからわたしは後天説2を支持したい。
もちろん根拠はある。
(後編へつづく・・・)
・親が東大卒の率が最も高いのは東大生
・親の年収比較では東大生はトップクラス
というのがある。
ホントかどうかは知らんが。
ここで1つある疑問が生じる。
なぜこうなるのかという件だ。
原因は
[先天説1]
・親が東大に入れるくらい先天的に頭が良く、それが子供に遺伝したから
[先天説2]
・親が東大に入れるくらい後天的に努力し、それが子供に遺伝したから
[後天説1]
・親の年収が高く、その分だけ子供の教育に銭を投入できたから
[後天説2]
・親が優秀だった場合、その子供も自分はそれくらいになれるはずだという自己肯定が生じ、それがうまく機能したから。また(親が高学歴の場合に限らず一般的に)親と同じ進路を選択する確率が高くなるから
というのが考えられる。
問題は、先天的なものと後天的なものとのどちらが支配的要因かということだ。
まず先天説について。
先天説1については、わたしはこれはありうるが支配的要因ではないはずだと思いたい。
これは希望的な思いでしかないが。
しかしわたしの母なら恐らくこの説を支持するだろう。
母は中高一貫教育の進学校卒なのだが、小学校の同期会と高校の同期会ではその子供の出来映えが全く違うからというのをその根拠とする。
先天説2については、わたしはこれは遺伝しないんじゃないかという気がしないでもない。
しかし東大卒の男は
「後天的に努力して身につけた頭の良さは遺伝するはずだ」
と言った。
ただこれが主要因だとすれば生まれた家によって将来が強く拘束されるということになり、あまり望ましい結果だとは言いがたい。
後天説について。
東大生の親の年収が平均を上回るという統計的事実はくつがえせない。
しかし「子供の教育に銭を投入できたから」というリクツで相関関係を説明し後天説1を支持するには少々無理があるかもしれない。
子供を私立の大学でさらに下宿させようとするとそれなりに銭が必要となる。
だが、高校までであれば教育になんて大して銭はかからない。
そして学歴とは高校までの学力ですべて決まる。
実際、親の年収が主要因で満足な教育を受けられなかったケースは日本ではそんなに頻繁にあるものではないはずだ。
(まあ、親がサラリーマンなので私立の医学部を断念したというようなケースもそれなりにあるため、全否定するものではない)
さきの東大卒の男にこんな話をすると
「俺の実家は特別お金持ちなわけじゃなくて、いたってふつうの家だよ」
と言ってたが、そりゃあそうだろうと思う。
この後天説1も生まれた家によって将来が強く拘束されることには違いはない。
先天的に差がつかないためには後天説2でしかリクツをつけられない。
だからわたしは後天説2を支持したい。
もちろん根拠はある。
(後編へつづく・・・)