菊地晴夫の美瑛写真家日記

美瑛・富良野の旬の情報や、最近の出来事をご紹介いたします。

融雪剤-02

2008年03月14日 | Weblog
 
今日は小雨がぱらついていました。
気温はそこそこ高かったのですが、日差しがないとやはり暖かくは感じません。
夕方から細かい雪に変わりました。
ひょっとすると明日の朝はまた白銀の世界へと変わるかも知れません。

まだ3月も中旬です。
春を望む方が無謀なのかも知れませんね。

《融雪剤散布》CANON EOS-5D 24~105mm f8 RAW

融雪剤

2008年03月13日 | Weblog
 
美瑛は今日も快晴です。
このまま春になってしまうのかと見紛うほどの天気でした。

今朝は久しぶりの大きな音で目が覚めました。
この時期除雪車でもないしと寝室からカーテンを開けると、すでに大きなトラクターが畑脇に入っていました。
後ろのバケットには袋詰めされた沢山の融雪剤が積まれてあり、まさにその散布が始まったのです。
昨晩、融雪剤散布は週明け頃とご案内したのですが、この天候で早まったのかも知れません。慌てて飛び起きて撮影の準備に取りかかりました。

事務所と隣り合わせのOさん農家は、DVD「美瑛・富良野の四季」にも度々登場してもらっている方で、移り住んだ時からのお付き合い。撮影にはなんの気兼ねもいりません。・・・が、
真っ黒になった顔だけはちょっと遠慮して、少し遠目に狙いました。
固雪の雪原を歩いて先回りし、散布するところを予測しながら本番の準備。
もう少し寄りたかったのですが、相手も粉末がかかるまいと遠慮してくれているのかなかなか良い構図が取れません。
「そのままもっと寄ってきて」!!
こころでは叫んでいましたが、でも、その心遣いが痛いほど伝わってくるのです。

今年も豊作を願わずにはいられませんでした。

《融雪剤散布始まる》CANON EOS-5D 24~105mm f8 RAW

日差し

2008年03月12日 | Weblog
 
昨日は冬に逆戻りでしたが、今日はまた快晴でした。
山並みのシルエットも夜明けから綺麗に見えていて、このような天候が厳冬期だったらと、また無い物ねだりをしています。

雪原も雪溶けと同時にだいぶ締まってきました。
昨日の日中に雨が降ったことも重なって、一層ザラメ状態になってきています。
新雪の柔らかいディテールと違って、雪原が逆光に光るようになりました。
冷え込んだ朝には固雪になって、雪原を歩けるようになると思います。

この週末に低気圧が通過するようですが、その後には一斉に融雪剤がまかれると思います。
融雪剤とは文字通り雪を溶かすためのもので、炭の粉を主な成分にした黒い粉末です。
スノーモービルの後ろに取り付けた専用の散布機材で、模様を描いたように丘にまいていきます。
最近では肥料を混ぜ込んだものもあるということですが、何れにしても炭だらけになってしまう大変な作業です。
こんなに手間をかけた作業でもその雪解けの短縮率はわずか1週間。
それでもこの時期の1週間が、半年後の秋には大きな収穫の差となって表れます。

北国の春は待つものではなく、呼び込むものなんですね。

《春の日差し》Hasselblad 503C/W,Distagon 50mm,1/30sec. f/22 RVP


フォトライブラリー

2008年03月10日 | Weblog
 
美瑛は一気に雪が溶け始めました。

今日も日中はプラスの気温となり、穏やかな一日となりました。
日差しも一層強くなってきて、ようやく春が近づいてきたといった感じです。
こうなると気持ちはすでに春になっていますから、もう雪はいりません。(かってな事ばかりいってますが・・)
でも北国は、春への道のりが意外に長いんです。
これからも降ったり溶けたりの繰り返しが暫く続きます。

さて、遅れていたフォトライブラリーのページをようやくアップしました。
以前から整理したいと思いつつ、今になってしまいました。
クライアントの方々にはサンプルデータがないため、大変ご迷惑をおかけしておりましたが、少しは参考にしていただけるのではないかと思います。
ライブラリー写真ですので、作品集とは少し違い、絵葉書的なカットを中心にレイアウトしています。

まだほんの一部ですので、これからフィルム素材をはじめデジタル素材など、順次アップしていくつもりです。

フォトライブラリーHPはこちら

わかさぎ釣り

2008年03月09日 | Weblog
 
今日も美瑛は良く晴れました。
昨日に引き続き日中はプラス気温。
道路の雪も一部ザクザク状態のところがありますが、ほとんど消えて路面が出ています。

昨日は今シーズン2度目のワカサギ釣りに出かけました。
場所は網走湖です。
前回は流氷の撮影も兼ねようということで、事前に予定日を決めて出かけたのですが、今シーズンで最も大荒れの低気圧上陸日にあたってしまいました。
以前このブログでも書きましたが、今回はそのリベンジです。
しかし、昨日は釣り仲間も一緒だったので、目的は釣りのみで日帰りです。
深夜3時に美瑛を出かけ、走ること4時間あまり。(本州では考えられないでしょうね)
早朝7時に網走湖到着、わかさぎ釣りを堪能してきました。

成果は私とスタッフで104匹、仲間の2人もそれ以上釣り上げる大漁でした。
でも、これには地元の名人からのご教授があったからこそで、初めはあまりヒットしませんでした。
この日は他の人もあまりヒットがなく、多くても10~20匹程度。
まして、わかさぎは午前中が勝負で、11時を過ぎるとあまり釣れなくなってしまいます。
我々も成果は今ひとつでしたが、帰りの時間もあるのでそろそろ上がろうかというときに名人と出会ったのです。
名人はこの日かなりご機嫌が良かったのか、あるいはあまり釣れていない我々を不憫に思ったのか、餌の付け方を初め、釣り方まで丁寧に伝授してくれました。
その成果なのか釣れ出したのはそれからで、入れ食い状態がしばらく続きました。
時間も忘れて釣っていたらお昼もとっくに過ぎてしまい、帰宅時間をはるかにオーバー。
後ろ髪を引かれながらも網走湖を後にしたのが2時過ぎで、美瑛に帰ってきたのは夜の8時を回っていました。

わかさぎ釣りなどにそれほどの流儀は必要ないと思っていたのですが、やはり我流では思ったような結果が出せないということ。
師匠曰く「釣れない日でもそれなりの結果を出す。それがプロというもんだよ。」・・・
う~ん、おっしゃるとおり。
意外なところで新鮮な感覚を味わうことが出来きた一日でした。

追伸。
今晩、このわかさぎは唐揚げとなって我が家の食卓に並びます。

熊笹

2008年03月06日 | Weblog
 
下町シリーズはひとまず終了です。
大きな風景も良いのですが、街角や足下の風景を散策しながら撮るというのはとても楽しいものです。

足下の小さな世界というのは、人によって見え方が様々です。
富士山を見たら万人が美しいと感じますが、路傍に咲く花を見てもすべての人がそう思うかというと意外に違ったりします。
どちらが良いということではないのですが、写真を撮るものにとっては後者の方が表現力が広がる感じがしています。

富士山など大きな被写体を撮る場合は、多少構図がずれていてもあまり気にはなりません。(少し乱暴な言い方ですが・・)
テーマがきちっと決まっているという前提ですが、足下などの小さな被写体は構図がすべてといっても過言ではありません。
わずかな構図ミスがその表現力を失ってしまうことがあるからです。

画面の隅々まで細心の注意を払ってシャッターを切る必要があります。

《朝日を浴びる熊笹》MAMIYA 645AFD 55~110mm F-16 RVP

下町散策

2008年03月05日 | Weblog
 
今日の美瑛は穏やかでした。
日差しに力強さが一層増してきた感じです。

事務所にはFF式のストーブを設置しているのですが、日中は室温が上がるので自動停止する回数が増えてきました。
春はすぐそこまで来ているといいたいところですが・・・そうは行かないのが北国です。
本格的に雪が消え始めるのは今月下旬から、芽吹くのは4月下旬ですからまだまだ先の話で、これから一山二山ありそうです。

今日の画像も下町散策。(もういいよ、と思っている方もいるでしょうね・・)
東京にいる頃は都会のビル群や、このような下町をずいぶん撮った覚えがあります。

美瑛の撮影に飽きるということはないのですが、デジカメ片手に日本中を気軽に旅して回られたら・・
なんて思うときもあります。

CANON EOS-5D 24~105mm f8 RAW

下町めぐり-01

2008年03月03日 | Weblog
 
昨日の最終便で美瑛に戻ってきました。

空港を下り立ったときの気温はもちろん氷点下。
東京とは15度も温度差がありますが、冷え切った空気が顔にふれた瞬間とても清々しく感じました。
まさしく凛とした空気感、これが北海道です。
この感覚は本州では決して味わえないものです。

上京中美瑛ではまとまった積雪があったようです。
2~3日降り続いて、30cmほど増えました。
でも先日も書きましたが、日差しは日増しに力強さを増してきています。

アップしたこの写真はもちろん美瑛ではなく、下町を代表する浅草「浅草寺」(せんそうじ)
出張にあわせて案内の依頼が入る時もあり、デジカメを首からさげて下町散策に出かけます。
東京でも根津や神楽坂、佃、そしてこの浅草など昔ながらの情緒豊かな町並みがまだまだ随所に残っています。
足腰が弱ってきているせいか、少し歩き回るとすぐ疲れてしまいますが、春めいてきた下町周りはとても楽しいものです。

ネイチャー写真も良いけど、このようなスナップも時には楽しいものです。
あまりジャンルにとらわれず、楽しみながら撮るということも必要だなと感じた下町巡りでした。

CANON EOS-5D 24~105mm f8 RAW