写真展の最後、札幌展の時に産経新聞さんより取材を受けておりました。
もうとっくにどこか隅っこに掲載されて終わっているのだろうと思っていたのですが、17日付で掲載されたようです。
ありがとうございました。
以下、備忘録としてHPよりピックアップさせていただきました。
***** 産経新聞デジタル版より *****************************************
雄大な自然に恵まれた北海道・美瑛(びえい)。その美しい丘陵などの風景を写真に撮り続けているプロカメラマン、菊地晴夫さん(61)。
美瑛の豊かな表情を見せる四季の風景作品は誰もが一度は目にしたことがあるだろう。
菊地さんは前田真三さんの写真展「丘の四季」(1986年)の衝撃を受けた。最初は、その風景を富良野の風景と思い、富良野のペンションに泊まって撮影をしたのが始まりだ。
しかし、地元の人に撮りたい景色の説明をすると、「そういう風景は美瑛だけだよ」と返されて気付く。美瑛に向かったが、一週間のうち、天気が良かったのは最後の一日だけ。
それでも「目で見て、肌で感じて、『帰りたくない』と後ろ髪をひかれる思いだった」という。
それからだ。10年、四季それぞれに美瑛に通い続けた。
そこまでほれたのは、「(美瑛が)肌に合った」からだ。
よくパッチワークに例えられる美瑛の畑は、連作をしないから風景は毎年変わる。「次はどうなるのか」と毎年違う風景を見せてくれる美瑛にのめり込んだ。
そして約20年前、とうとう美瑛に土地を買って家を建て、移り住んだ。
「日本で最も美しい大地」だと、美瑛のことを表現する。「常に新しい発見がある。知り尽くすということはない。そこが魅力だ」
菊地さんは山形県の出身で写真は独学だという。
「趣味で撮っていた。写真家になった理由は、好きだからプロになっただけ」
写真家になって「苦労したことはない。楽しくて仕方がない。かみさんは辛かったかもしれないが」と笑う。
風景の題材の選び方については、「理屈で撮ったことはない。感じたままで、テーマとかサブテーマとかない。それでやってきた。長年、住んでいると、きょうは虹が出そうだなとか、雲の流れとかは分かる」と、あくまでも自然体だ。
「がつがつしても撮れない」という、その穏やかな人柄が写真にも出ているようだ。
しかし、「撮影の時は違う。待たない。性格は温厚だと思うが、撮影のときは違う」と、ばりばりと行動するそうだ。
「常に移動している。いろいろと撮影の素材があるので、待っていてもそこの条件が良くなる保証はないから。20分、30分と待つのは耐えられない」
今年4月に東京で菊地さんの写真展「丘のある風景」が開かれ、大勢が訪れた。その後、大阪、札幌と巡回し、多くの人がその風景を楽しんだ。
「いつの季節が良いとか、どこが良いとか聞かれると困るんです」。それだけ美瑛は常に、どこもが良い場所なのだという。
「雰囲気も、空気感も良い。時期と場所は、何を撮りたいかで違う」
自身が美瑛を撮り始めたころは、撮影をする人も今ほどはおらず、「何でうちの畑を撮ってるの」と、不思議がられた。今ではアマチュアカメラマンが大挙して押し寄せる。
ライバルが大量に増えたなかでの今後の作品づくりについて、「自分自身が成長して、みんなに受けるものにしないといけない」。
菊地さんは、“開拓”してきた第一人者としての自負を見せた。(松垣透)
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