アントニ・ガウディという建築家をご存じだろう。
バルセロナに住み、ユニークな建築物やモニュメントを残した。
もっとも有名なのは、サクラダファミリア(聖家族)という教会だろう。
いまだに完成しないこの建物は、2026年に完成予定だという。
私はこの建物が好きで、バルセロナに行くたびに訪れている。
完成まで生きていて旅をすることが可能ならば、ぜひ再訪したいと思っている。
ガウディが残した言葉で興味深いのは
「オリジナリティというのは、その物の起源に戻ること」
「そして、美とは真理の輝きだ」
というフレーズだ。
この発言は、とても興味深い。
私たち研究者は、いつもオリジナリティを求められる。
日本語で書くと独創性となり、これではその人が独自に考え出したアイデアということになる。
ガウディは違うという。
自然には本来固有の美しさと調和があり、それを引き出すところにオリジナリティがあると言っているのだ。
このことを真剣に考えた人が何人いるのだろうか。
これは、主観と客観くらいの大きな違いがある。
主観は、時として独善を引き起こす。
対象物を客観的に捉えてそこから物事の本質を引き出す。
含蓄のある言葉だと思う。
久しぶりに忘れていた事を思い出した。