DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

湖の鎮魂歌(89)

2013-10-29 22:22:48 | ButsuButsu


どうもまだよく理解されていない気がする。

なぜ自律型水中ロボット淡探を作ったのか。

1993年に湖中探査先端技術化計画を立ち上げたとき、ケーブルつきの水中ロボットを購入した。

これはRTVまたはROVと呼ばれるロボットに属する。

ケーブルがついているので、リアルタイムで水中の様子をモニターできる。

電気も船上から供給するので、ロボット自体の重量を軽くすることが出来る。

ただ、ケーブルつきのロボットには決定的な欠点がある。

ケーブルの長さ分しか移動できないことと、人間が操作するので客観性にかけることだ。

下手なオペレーターが操作すると、湖底の泥を巻き上げてしまう。

可能な限り湖底をかく乱しないで画像を得たい、という目的で淡探を作った。

自律型水中ロボット(AUV)は、ケーブルつき水中ロボットの進化形なのだ。

2000年に進水した淡探は、ハードもソフトもすべて一から開発を行った。

そのためどうしても高額となった。

今、市販の自律型水中ロボットは10分の1くらいの価格となっている。

それでも、淡探にしか出来ない能力がある。

湖底から一定の高さを保持して潜行しながら映像が撮れることだ。

アメリカ製の水中ロボットは、超音波探査を主体としているので映像は撮れない。

淡探のカメラはハイビジョン対応なので、解像度も高い。

中途半端な理解で間違った説明をする人がいるが、後で恥をかくから止めたほうがよいと思う。

あとで困ることになる。

ロボットというのは、対象とするミッションにあったことしか出来ないのだ。

RTVはあくまでRTVであり、AUVの代わりはできないのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月28日(月)のつぶやき

2013-10-29 04:52:13 | 物語
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする