嫌な流れだ。
わが国はどこに向かっているのだろうか。
マニフェストにないことが議会を通過することには、注視しなければならない。
国として、国民として、これまで営々として築いてきた評価も、壊すのは簡単だ。
これからの激動の中で、日本が日本らしく生き抜くことは、それなりに戦略と覚悟が必要だ。
注意深いバランス感覚も大切だろう。
私は、今の内閣が目指すものは、正しい方向ではないと思う。
このままでは、日本がいつの間にか戦争にまきこまれてもおかしくない。
HIVからエイズが発症すると言う話が、どうもそうではないという根強い反対意見がある。
キャリー・マリスの本に以下のように書かれている。
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1634年、ガリレオは人生の最後の8年間、自宅軟禁の刑に処せられた。
宇宙の中心は、地球ではなく、地球は太陽のまわりを回っているにすぎないと書いたからであった。
科学的見解は宗教的教義の問題ではない、と主張したガリレオは異端だと責められた。
今後、年月が流れ、我々の時代を振り返った人々は、エイズとHIVとの因果関係がたやすく受け入れられていたことを愚かに思うだろう。
それはわれわれがガリレオを破門した当時の宗教指導者を愚かに思うのと同じである。
世界中で実践されている科学のうち、大部分は本当の科学とは言えない。
我々が現在科学と呼んでいるものはおそらく、1634年に科学と呼ばれていたものと、非常によく似ている。
ガリレオは、自分の信念を撤回するか、さもなくば破門すると宣告された。
エイズ研究を支配する層の考え方を拒む人々も、また基本的に同じことを言われるのだ。
「もしわれわれの言うことを受け入れないのなら、お前は追放だ」と。
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特定秘密保護法は、真実の追究を断つものに等しい。
政府と特定の軍需産業の癒着から、日本は抜き足ならない状況へと陥る可能性が高い。
それを本当に受け入れるだけの国民的合意があるのだろうか。
もしそうだとするのなら、今すぐ衆議院を解散して、選挙で世に問うべきだ。
ごく一部の政治家に、我々の将来を託したことはないはずだ。
目先に利益に目がくらんで、武器輸出三原則の撤廃もしてはいけない。
利益追求で原則を曲げることは、大きな禍根を残すことになる。
私がここで語っていることは、10年後には正しい意見だったと言うことが分かるだろう。
だがそれでは、遅いのかもしれない。
真実を主張することが、学問を志す者の使命である。
たとえ破門されたとしても、真実の声を伝える努力をすべきだろう。
嘘つきは地獄に落ちる。