板倉先生を偲ぶ
(2)琵琶湖国際共同観測
1993年8月から9月にかけて、琵琶湖国際共同観測(BITEX’93)を行った。
世界8か国177名の研究者や学生が参加して行われた、史上最大の国際湖沼調査だった。
板倉先生にはリモートセンシングチームの責任者として参加してもらった。
約30日間合宿形式で続いたこの共同研究は、期間中に台風が3個も上陸するという大きな成果をもって終了した。
強風による攪乱が湖の生態系にどのような変化をもたらすのかを、世界で初めて調べたのだ。
現在、地球温暖化の進行に伴って、巨大台風の発生が予想されている。
そんな中で、先駆的な研究ができたものと思っている。
成果発表が終わってから、よく乾杯しましたね。