琵琶湖の環流からエネルギーを取り出す話に、興味を持ってくれる人が結構多い。
原発の再稼動がまことしやかに議論される中で、未来に対して真剣に議論できればと思う。
利用可能な自然エネルギーを味方につけることが大切だろう。
それを自然エネルギーレンズ(NEL)が担っている。
いずれにしても巨大なエネルギーが蓄積されつつある琵琶湖。
私の論文が1月に出版される。
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地球温暖化の影響が顕在化するなかで,われわれが選択できる手段は,ますます限定的なものとなりつつある.
問題は,われわれが取り扱わなければならないエネルギーレベルが巨大であり,かつ増大していることである.
どうすれば克服できるのだろうか.
また,その解答は存在するのだろうか.
真摯な問いかけが求められている.
本稿ではNEL という概念を提言することによって経済開発と環境保全を両立させる可能性について議論した.
自然の生態系はとても微妙なバランスの上に成り立っているので,決め細かい制御を必要としている.
そのためには,綿密な調査データが必要である.
地球温暖化の進行にともない,エネルギーの流れが直線的もしくは指数関数的に変化しつつある.
このような場合には,エネルギーサイクルの途中にうまくバイパスを作ってやる必要がある.
このことがNEL の発想の原点である.
基本的なデータと新たな技術開発によって克服される未来への挑戦ともいえる.