DALAI_KUMA

いかに楽しく人生を過ごすか、これが生きるうえで、もっとも大切なことです。ただし、人に迷惑をかけないこと。

湖の鎮魂歌(130)

2013-12-23 13:28:06 | ButsuButsu


年末の土曜日に、脳こうそくで入院中の先輩を訪ねた。

右半身が不随だったが、会話は普通にできた。

「回復しないわ」

と何気に語った彼の言葉を聞くのがつらかった。

他人事ではない。

自分も結構いい加減な生活を送っているので、身につまされる。

「頑張ってリハビリしないとね」

そんな言葉しか言えない自分が情けなかった。

そう言えば、長年付き合っている京都の散髪屋Oさんも最近脳内出血で入院した。

彼の場合は軽度で後遺症がないので、すぐに仕事に復帰できそうだ。

病院で見た姿は元気だが、爆弾を抱えているようなもので緊張する日々が続くことになる。

「もう酒はやめるよ」

Oさんの言葉も、実感がこもっている。

私がブログを書くのも、頭の働きを正常に保つトレーニングになっている。

雑誌やマスコミからの原稿依頼もなるべく断らないようにしている。

年を取ると、どこかの機能が不全になる。

少しずつだが、衰えを緩和する努力が必要だ。

それもストイックな努力だ。

一方で、酒を断てない自分もいる。

自儘に生きながら、もうしばらくは頑張って人の役に立ちたいと思っている。

そう言えば、私が参加しているNPO法人「びわ湖トラスト」の理事も高齢者が多い。

理事長は80歳を越えているが、とても元気だ。

できる範囲で社会的であろうとすることは、老化を防ぐ働きがあるのかもしれない。

老人の社会復帰を促す意味で、こうしたNPOの存在も重要になってきている。

若い人も、年老いた人も、共通にもてる夢を作りたいと思っている。

できれば世代間で語り継げる生産性のある夢がいい。

強者を励まし、弱者に優しい、平和的なコミュニティの建設が望ましい。

そのためには社会を支える基盤が必要だ。

NPO活動の中で、こんなことも実現したらよいのだが。
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12月22日(日)のつぶやき

2013-12-23 07:17:27 | 物語
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湖の鎮魂歌(129)

2013-12-22 19:56:55 | ButsuButsu


琵琶湖の環流からエネルギーを取り出す話に、興味を持ってくれる人が結構多い。

原発の再稼動がまことしやかに議論される中で、未来に対して真剣に議論できればと思う。

利用可能な自然エネルギーを味方につけることが大切だろう。

それを自然エネルギーレンズ(NEL)が担っている。

いずれにしても巨大なエネルギーが蓄積されつつある琵琶湖。

私の論文が1月に出版される。

*****

地球温暖化の影響が顕在化するなかで,われわれが選択できる手段は,ますます限定的なものとなりつつある.

問題は,われわれが取り扱わなければならないエネルギーレベルが巨大であり,かつ増大していることである.

どうすれば克服できるのだろうか.

また,その解答は存在するのだろうか.

真摯な問いかけが求められている.

本稿ではNEL という概念を提言することによって経済開発と環境保全を両立させる可能性について議論した.

自然の生態系はとても微妙なバランスの上に成り立っているので,決め細かい制御を必要としている.

そのためには,綿密な調査データが必要である.

地球温暖化の進行にともない,エネルギーの流れが直線的もしくは指数関数的に変化しつつある.

このような場合には,エネルギーサイクルの途中にうまくバイパスを作ってやる必要がある.

このことがNEL の発想の原点である.

基本的なデータと新たな技術開発によって克服される未来への挑戦ともいえる.
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12月21日(土)のつぶやき

2013-12-22 07:25:55 | 物語
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大丈夫か(47)

2013-12-21 21:00:50 | ButsuButsu


小笠原諸島・西之島(東京都小笠原村)近くに火山噴火でできた「新島」。

新しい領土の出現は、なんだかうれしい気持ちにさせる。

この島を見るにつけて、普段、忘れていることを思い出す。

北太平洋のほとんどがアメリカに属していると言う事実だ。

中国がイラつくのも尤もな話だ。

子供の頃、陣取りと言う遊びをしたことがある。

地面に四角い領域を書き、その中に釘をさしてつないで陣を獲得するのだ。

これは、早く大きな面積を占めたほうが勝つのだ。

最近では、パソコン上で行うようだ。

汎中国は、常に領土の拡大を画策してきた。

弱いところを力で領土にする。

歴史の教訓から学ぶことは、中国がアメリカと太平洋の覇権を争うのは目に見えている、ということだ。

アメリカが元気なうちはよいのだが、中国に追いつかれるのは時間の問題だろう。

一方で、アメリカの防波堤を担わされているのが日本だ。

私の希望としては、いざと言うときに避難できるシェルターを整備して欲しい。

できれば地下構造として、地上には学校や託児所を併設する。

そうすれば、有事の際には子供たちが優先的に避難できる。

このことを誰も議論しないのは何故だろうか。

ところで、琵琶湖の湖底にも新しい山のようなものが出来ている。

昭和35-36年の湖沼図には見られないものだ。



残念ながら、琵琶湖に新しい島が出来ても領土は増えないが。
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12月20日(金)のつぶやき

2013-12-21 06:59:21 | 物語
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大丈夫か(46)

2013-12-20 23:24:41 | ButsuButsu


今日(20日)、福島第一原発関連の新しい情報が報道された。

*****

東京電力は20日、福島第1原発1、2号機近くの護岸に掘った観測用井戸のうち、1カ所の地下水からストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質を、過去最大となる1リットル当たり190万ベクレル検出したと発表した。

水は19日に採取した。

東電によると、この井戸は濃度が上昇傾向にあり、これまでの最高値は同180万ベクレル(12日採取)だった。

付近の観測用井戸は上昇傾向を示しておらず、東電は地下水の流れ方などを分析し、上昇した原因を調べている。

*****

これは、不透水層より深い場所の水だと言う。

つまり、地下水は通ることのないと思われる層より深い部分まで透過している可能性がある。

厄介な問題だ。

これまで日本陸水学会では、凍土遮水壁の利用には疑問を呈してきた。

ここにきて、事態はさらに複雑になってきている。

メルトダウンから、メルトスルーをし、どこまで沈下しているのだろうか。

*****

燃料の融解が進行し圧力容器・格納容器外に漏出するのは「メルトスルー」、建屋を抜けて外部へ漏出した場合は「メルトアウト」などとも表現される。

メルトスルー以降の状態を「チャイナ・シンドローム」と呼ぶこともある。

これは1979年にアメリカ合衆国で公開された同名の映画に由来する語で、アメリカ合衆国で融け落ちた燃料が、溶融を止める手立てのないまま地面を溶かしながら沈んでゆき、そのまま地球の中心を通り越して反対側の中国まで突き抜けてしまうという意味のブラックジョークであるが、地理上はアメリカ合衆国の対蹠地は中国ではなく、また現実には溶けた核燃料が地球を貫通するようなことは起こり得ない。

あくまで炉心溶融による被害の深刻さを大げさに誇張した表現である。

*****

12月13日に廃炉研究開発機構が、これまでに国内外から募集した提案の取りまとめ結果を回答してきた。

結論から言うと、従来の枠組みをそのまま実施すると言うことだ。

いったい何のために国際公募したのかよくわからないが、これも特定秘密なのだろうか。

送られて来たメールを公開する。

参考にしていただきたい。

*****

国際廃炉研究開発機構(IRID)へ技術提案をお寄せいただいた皆様へ

先般は、IRIDにおける技術提案募集にご提案をお寄せいただき、誠にありがとうございました。

お陰様で、9月25日から10月23日までに、皆様から計780件もの技術情報をお寄せいただきました。

皆様のご協力に、心より感謝申し上げます。

このように多くの汚染水処理対策に係る提案を頂いたことにより、汚染水処理対策に係る技術の全体像を俯瞰することができ、これ自体が大変貴重なデータと考えております。

東京電力(株)福島第一原発の汚染水問題につきましては、12月10日の「汚染水処理対策委員会」において、予防的・重層的な汚染水処理対策の全体像がとりまとめられました。

(報告書は以下URLでご覧いただけます。)

URL:http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/131210/131210_01d.pdf

報告書では、潜在的リスクを踏まえた対策の全体像を以下のようにとりまとめてございます。

(予防的・重層的な対策の全体像)
【Ⅰ.既存施策に支障が生じても、リスクに対応できる重層的な対策】
1)地下水流入抑制策
2)タンク等に貯蔵している汚染水対策
3)海側エリア対策
4)汚染水が貯蔵できなくなるリスクに備えて、総合的に評価、検討すべき事項
【Ⅱ.既存対策では対応していなかったリスクに対応できる、予防的な対策】
1)大規模津波対策
2)建屋等からの汚染水漏えい対策

これら対策の中で活用すべき技術分野を、皆様からの情報をもとに、以下の4分類に整理し、報告書の中に盛り込ませていただきました。

(一定の技術分野について整理をしており、いただいた個々の提案についての採否を決定するものではございません。)

① 現地での適用性を確認した上で早急に活用すべき技術
② 施工性や費用対効果等を踏まえ実施手段を選定した上で、活用すべき 技術
③ 効果が期待されるが、活用するに当たって確認・検証が必要な技術
④ 汚染水処理対策委員会等での検討を踏まえて進めていくもの

今後は、これらの技術分野の中で、技術的難易度が高く国が取り組むべき課題については公募のプロセスを経て取組が進むこととなり、それ以外の技術については東京電力において具体的な検討が進められることになります。

なお、IRIDにおきましては、廃炉関連の技術情報の提供の募集を開始いたしますので、ご関心のある方はIRIDのホームページ(http://irid.or.jp/fd/?lang=ja)もご参照下さい。

汚染水処理対策委員会のとりまとめに当たり、貴重な情報をお寄せいただいた皆様に、重ねて 御礼申し上げます。

いただいたご提案は、直ちに実施できないものについても、今後、状況に応じて参考とさせていただけるものであると考えております。

廃炉・汚染水対策チーム
事務局長補佐(汚染水特別対策監) : 糟谷敏秀
事務局 : 新川達也、上田洋二、柴田寛文
Tel 03-3580-3051
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12月19日(木)のつぶやき

2013-12-20 06:56:41 | 物語
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大丈夫か(45)

2013-12-19 22:29:38 | ButsuButsu


2012年に京都大学出版会から「温暖化の湖沼学」と本を出版した。

この中で、東京大学の北澤大輔氏が琵琶湖の将来予測を行っている。

21世紀末に

ケース0:気温が上昇しない場合

ケース1:気温が2.5℃上昇する場合

ケーズ2:気温が5.0℃上昇する場合

の3段階だ。

最悪のケース2の場合には、表面平均温度が21℃、湖底平均温度が12℃になる。

湖底付近は無酸素化し、リン酸態リン濃度が1980年代の富栄養化時代に逆戻りする。



さて、これが何を意味するのだろうか。

水温の上昇は、生態系の大きな変化をもたらすだろう。

あまりよい結果は期待できない。

行政はどう対応しようと考えているのだろうか。

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12月18日(水)のつぶやき

2013-12-19 06:54:22 | 物語
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大丈夫か(44)

2013-12-18 16:33:33 | ButsuButsu


大気中の二酸化炭素濃度は増加の一途をたどっている。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)がハワイのマウナロア観測所で測定しているデータによれば2013年5月には400ppmを超えた。

産業革命以前の二酸化炭素濃度は280ppm(南極氷床コアの1000年から1800年までの平均濃度)であり、過去200年間に120ppmほど濃度が増加したことになる。

しかしながら2002年頃から増加が加速されており、このままの割合で二酸化炭素濃度が増加すると2060年代には500ppmを超えることが予想される。

二酸化炭素濃度が500ppmを超えると、気温はさらに上がり陸上植物が減少し始める。

このような正のフィードバックによって、地球の平均気温は約6℃急激に高くなる。

その後は二酸化炭素濃度の増減にかかわらず、気温は低下しない状態が続くという。

これがガイア仮説で知られたラブロックのシナリオだ。

このような不可逆な気象状態になるまでに、私たちに残された時間はあまりないようだ。
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12月17日(火)のつぶやき

2013-12-18 06:58:00 | 物語
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湖の鎮魂歌(128)

2013-12-17 22:34:27 | ButsuButsu


あらら。

いつの間にか実験調査船「はっけん号」の船体から滋賀県の文字とマークがなくなっている。

まだ滋賀県の所有だと思うが、どうしたのだろうか。

都合が悪くなるとすぐに隠したがる行政の悪いところだ。

もし事故でも起こしたらどうするのだろうか。

相変わらず無責任な体制だ。

事なかれ主義。

無責任体制。

困ったことだ。

巷の噂によると、今作っている船もどうしようもない船らしい。

世代が開いて、船を作ったことがある職員がいなくなってしまった。

愛情を持って作らなければ、よい船はできない。

どうもとんでもない船が出来上がりそうだ。

今日、大学でロボット関連の研究会があった。

懇親会で大学時代の後輩のS氏に声をかけられた。

驚いたな。

おまけに企業で小水力開発をやっていると言う。

早速、びわ湖環流発電の開発に誘った。

「ビワっこ1号」の開発に興味を持つ仲間が増えてきた。

こちらの方は頼もしいことだ。

がんばろう!

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12月16日(月)のつぶやき

2013-12-17 06:33:24 | 物語
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湖の鎮魂歌(127)

2013-12-16 21:14:39 | ButsuButsu


今日、画家ブライアン・ウィリアムズの満月写生会が開催された。

31名の参加者があった。

あいにく曇り空で月は出ていなかったが、みんな心の目で描かれた満月を楽しんだ。

相変わらず巧みな日本語をあやつった、ブライアン節の講演会が続いた。

こういうオープンな会場で聴衆を魅了することは易しいことではない。

適当にジョークを交えて環境問題を語る彼の姿勢は、真似できるモノではない。

途中まで完成した絵のオークションをやった。

早速買い手がついた。

ブライアンも主催者も思わずホッとした。

売り上げはNPO法人びわ湖トラストに寄付してくれると言う。

ありがたいことだ。

多くの善意に支えてもらって、この特定非営利活動法人は継続している。

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