先日、今度は中学・高校時代の友人が出張で京都からやってきた。
十数年ぶりに会った彼女は、とても印象的で。
何と言うか……とても豪華な女性になっていた。
卒業以来アメリカに在住、一年前に帰国してからは
ヘッドハンティングで宝飾店に勤務、何人もの部下を率い、
五ヶ国語を話す。
印象的だったのは外見の豪華さだけじゃなくて、
とてもハッキリと、他人に気持ちを伝えようとする姿勢だ。
例えばレストランで、出された料理に疑問があれば質問、
料理と値段が不釣合いならおかしいと主張。
納得すると、「ありがとう」と店員さんに微笑みかける。
当然の権利と分っていても、一緒にいるこっちはハラハラしてしまう。
やはり日本では、個性的と言われてしまうかもしれない。
そんな彼女は別れ際、目に涙を溜めて
「会えてよかった」と英語で言っていた。
日本語より英語の方が得意なのだそうだ。
文化の違う日本で、どちらかと言うと保守的な京都の町で、
自己主張の強い彼女が、仕事で信頼されることは、
私が思うより大変なのかもしれない。
見た目の豪華さとはウラハラに
「必死で頑張っている」と言った言葉が印象的だった。
高校の頃、初めて自分が韓国籍だと言った彼女は、
「日本にも韓国にも、私の居場所が無い」と泣いていた。
そういう気持ちがわからなくて、私は気のきいた言葉も何も
言うことが出来なかったけど、
今回彼女が泣いた理由は、私も少し解るような気がする。
居場所がない…彼女の語学を学ぶ原点はそういうことなのかもしれないな、
などと勝手に考えながら、
頭に浮かべてみた友人の姿はぜんぜん豪華じゃなくて、
なぜか三つ編みに、セーラー服のままだった。
十数年ぶりに会った彼女は、とても印象的で。
何と言うか……とても豪華な女性になっていた。
卒業以来アメリカに在住、一年前に帰国してからは
ヘッドハンティングで宝飾店に勤務、何人もの部下を率い、
五ヶ国語を話す。
印象的だったのは外見の豪華さだけじゃなくて、
とてもハッキリと、他人に気持ちを伝えようとする姿勢だ。
例えばレストランで、出された料理に疑問があれば質問、
料理と値段が不釣合いならおかしいと主張。
納得すると、「ありがとう」と店員さんに微笑みかける。
当然の権利と分っていても、一緒にいるこっちはハラハラしてしまう。
やはり日本では、個性的と言われてしまうかもしれない。
そんな彼女は別れ際、目に涙を溜めて
「会えてよかった」と英語で言っていた。
日本語より英語の方が得意なのだそうだ。
文化の違う日本で、どちらかと言うと保守的な京都の町で、
自己主張の強い彼女が、仕事で信頼されることは、
私が思うより大変なのかもしれない。
見た目の豪華さとはウラハラに
「必死で頑張っている」と言った言葉が印象的だった。
高校の頃、初めて自分が韓国籍だと言った彼女は、
「日本にも韓国にも、私の居場所が無い」と泣いていた。
そういう気持ちがわからなくて、私は気のきいた言葉も何も
言うことが出来なかったけど、
今回彼女が泣いた理由は、私も少し解るような気がする。
居場所がない…彼女の語学を学ぶ原点はそういうことなのかもしれないな、
などと勝手に考えながら、
頭に浮かべてみた友人の姿はぜんぜん豪華じゃなくて、
なぜか三つ編みに、セーラー服のままだった。