ついに4月が終わり、本番までの残り日数が両手の指と同じになった。
だけど人数が揃わないということでここへ来て、2日間の稽古休み。→稽古場日記はコチラです
「変わったところのセリフ確認もできるし必要な時間だから」と、休んでみたものの正直不安で、そんな気持ちを引きずったまま家へ帰ってきたら部屋の電球がチカチカッとして消えた。
縁起が悪い…と思ったけれど大丈夫、すぐに入れ換える。電球のストックなら10年分くらいはある。
「中ノ嶋ライト」というお芝居で使ったセットの残りだ。あの時は東京中の電球を買い占める勢いで白熱電球を集めた。大変だった。イヤ、大変だったのは私じゃなくて、集めてくれた出演者のみなさんだ。
前回の稽古であるシーンの意味を話した。でもセリフが足りなくて表現しきれてない。この時期にこれ以上セリフを変えることはできないからこのまま行くことを役者さんに話すと、「でも私がその前のシーンでのセリフの言い方を変えれば…」、「立つ位置を変えれば…」、「やってみましょう」と、セリフを変えずに表現する方法を考え始めた。急に何とかなりそうに思えた。
稽古とは関係のないけど職場の送別会。迷惑をかけるのに、かけてきたのに、集まって励ましてもらった。
私と役者と5人の稽古場。スタッフもいないし、あれもこれもないと思っていたのに…すでにたくさんの人に助けてもらっている。
今も今までも、人がいたからやってこられたことばかりだ。これはきっと普通のことじゃなく特別なことだと思う。
できることはいいお芝居にすることだけだから、あと10日しっかりがんばろう。