運動不足を解消しようと夜に家にいるときはジョギングでもしてみようと思い立ったのだけれど、案の定長続きしなくて。
それでもやめてしまうよりマシと、ウォーキングに変わった。
歩いてみて分かったことは走るよりもうんとラクだということ、景色だって目に入る。
ただ前を通りすぎていただけの駐車場の金網に、時計草とそのつぼみがびっしりと咲いていることにも気付いた。
そして「ああこの季節か…」と思い出した。
思い出したのはこの時期になると時計草とバラがたくさん咲いていた叔母の家のイングリッシュガーデン。
以前書いた「ずっと4時」という芝居の舞台にもなった場所。
その物語の最後でもお庭が取り壊されたけれど、叔母の家の庭もそろそろ本当に取り壊されるらしい。
心の準備にと思って1年半前そんなラストシーンを書いたけど、いざ本当になると思うとやっぱり寂しい。
でも変わって行くのは仕方のないことだから。
昨日は久しぶりに永島さんと土田さんと会った。
だけど久しぶりなのは私だけで、彼女たちは揃って7/16-23に上演される劇団TOKYOハンバーグ『愛、あるいは哀、それは相。』の稽古に参加中→コチラ 。
二人ともがんばっていますので、皆さま是非足をお運びいただけますと幸いです!
稽古で疲れているだろうに、と思いつつも11月のB.LET'S次回公演に向けての、そして来年に向けての予定を話した。
楽しみなことも多いし、大変だけどがんばろう。
近いうち、二人のいる稽古場にもお邪魔させてもらうつもりだ。
「じゃあ私、東口なんで」と帰って行く土田さんを見送って、永島さんと駅のホームに入った。
「じゃあここで」と手を振った後、永島さんが何か言いたげに振り返った。すぐに人波に紛れて見えなくなったけど、何が言いたかったのか、気のせいだったのか…彼女のそういう姿はとても珍しい事のように思えた。
変わって行くことは仕方ない。だけど目の前の景色を、一緒にいる人を、変わらず同じでいることはとても大変で努力が必要なことだ。
ラクだからと、歩いている場合じゃないと思った。