ともちの小さなGLOBE

人生は一期一会のLong and winding road。小さな地球儀をめぐる日々をブログにしました。

2005年9月 中東:ヨルダンにて

2009-04-06 22:00:25 | 
リアドからドバイに戻りそこからヨルダンの首都アンマンに向かった。
ドバイからアンマンまでの移動はゆうに4時間以上かかった。
そしてドバイとの時差は2時間。
イラクやイスラエルを初めとした紛争地体に囲まれるこの国は、安全と言う言葉からは遠い気がしていたが、死海や遺跡などのツアーで有名な、観光地の側面も持っている。
アンマンの空港では中国語が飛び交うおばちゃんツーリストの一団にも遭遇した。

空港から市街までは起伏に富んだ荒涼とした大地が続き、その中からベージュ色の建物が見えると、古来の歴史を感じるような気がした。

現地関係者の話では、この国には四季があり夏は32℃冬は20℃で比較的すごし易いらしい。
町並みや道路はヨーロッパのそれに近く、女性の服装も華やかでサウジを後にした出張者には華やいだ空気を感じさせる。

宿泊したHYATTホテルにはローマ字表示で「IKEBANA-SCHOOL」や日本の某大手商社のミーティング案内を表す表示がされていた。(1ヵ月後このホテルのロビーはテロにより爆破された)
町の活気からもイラク特需を感じさせるものがある。

昼食時に訪れた郊外の中華レストランや、夕食時に招待されたフレンチレストランのメニューには酒類も載っており、禁酒国ではない。人々は大いにワインを楽しんでいる。
夕食時に飲んだワインはアルコールから遠ざかっていた自分には格別な味だった。

空港への車窓には荒涼とした大地とそれに対比する建物が見える。
美しい風景に見とれてシャッターを切ると風景の一角にパレスチナ難民らしい人々が暮らすらしい粗末なキャンプも見えた。


空港のチェックインで、小柄な小学校6年生程に見えるアジア系の少女が、叱られながら召使としてヨルダン人一家の子供の世話をしている姿を見た。
自分の娘の姿ともラップし、複雑な思いをむねに機上の人となった。

US、ヨーロッパ、中部アフリカ諸国、西アジア諸国、そして今回の中近東諸国。
それぞれの異なる文化と価値観。
一般的と思っていた常識が世界に対して如何に懸け離れているかの実感。
この旅を終え、真の意味での「コモンセンス」を基軸にした自己の、思想、行動、を確立する事が、世界を相手にしたビジネスの成就、自己の実現の為には、特に必要であると感じずにはいられなかった。
今回の紀行も人生における1コマに過ぎないかもしれないが、大きなインパクトを自分自身に与えてくれたのは間違いない。


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