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野鳥・9~コハクチョウ

 今年1月に昭島市の多摩川に「コハクチョウ(小白鳥)」が飛来したというニュースがあった。コハクチョウはカモ科ハクチョウ属で体長は120センチほど。翼を広げると190センチにもなる。ユーラシア大陸北部のツンドラ地帯で繁殖し冬期には温帯に渡って越冬する渡り鳥で、3月になると4,000キロも離れた繁殖地に向けて北帰行が始まる。
 日本野鳥の会によるとコハクチョウは毎年多摩川上空を通過するが長く居続けることは珍しいという。今冬は寒波の影響で関東北部の湖沼が凍結しているので更に南下し中洲に安全な葦原がある多摩川に定着したのではないかと考えられている。
 私は実際に野生のコハクチョウを見たことは無く、白鳥と言えば観光地の湖に浮かんでいる“スワンボート”と志村けんさんが着ていた“白鳥の着ぐるみ”を思い浮かべるくらい。小さな野鳥を撮るのは苦手だが大きな白鳥なら何とか撮ることができるだろうと思って、片道12キロの道のりを先月下旬に自転車で走ってみた。すると多摩大橋付近で大きな白い鳥の15羽ほどの群れを見つけ小躍りして何度もシャッターを切ったが何となく様子が違い画像を拡大して良く見てみるとそれはコサギの集団。結局その日は見つからず空振りになった。
 もしかしたらもう旅立ってしまったかも知れないと思ったが最後のチャンスと信じて3月になってもう一度自転車のペダルを漕いだ。この日はコサギの集団は見当たらずその代わりに中州で休んでいる7羽の白い鳥をすぐに発見。時々頭を上げて見せる顔の頬は黄色い。やっとコハクチョウに会えた!! 午前中は休んでいることが多いらしいがしばらく見ているとそのうちの1羽だけ優雅に泳ぎ始めこちらに近づいてきた。左岸からだと逆光になるがこれで大満足。
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ミスミソウ・2~開花

 キンポウゲ科イチリンソウ属(ミスミソウ属)の「ミスミソウ(三角草)」。本州以西の山地に生育する多年草で常緑の葉が三裂し三角形に見える。雪の下でもこの葉が残り早春に花を咲かせることから「ユキワリソウ(雪割草)」とも呼ばれている。花弁のように見えるものは萼片でその色はピンク、白、紫など変化に富んでいる。
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