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イヌノフグリ・2~開花

 オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の「イヌノフグリ(犬の陰嚢)」。この界隈では外来種のオオイヌノフグリやタチイヌノフグリに生育場所を奪われ今は山間部の限られた場所でしか見られない。花径はわずか2~3ミリでオオイヌノフグリの5分の1ほどしかない。オオイヌノフグリは開花中に受粉できないと雌蕊が曲がって自家受粉し確実に子孫を増やす。またオオイヌノフグリの花粉がイヌノフグリに付く(種間送粉)とイヌノフグリの果実が正常に成熟せず種子が少なくなることがわかっており、イヌノフグリにとっては厳しい環境になっている。
 さて昭和48年にデビューされたシンガーソングライター高木麻早さんのアルバムに『おとずれた春』という曲がある。歌詞には“小さないぬふぐり”が出てくるが、どうやらこれは青いオオイヌノフグリを指しているようだ。
 余談だが私は大学生時代に加盟していたクラブではその運営費を捻出するために年一回コンサートを企画してそのチケットをあちこちに売り歩いた。2年生の時はアリス(当時は無名で純アリスさんと間違えられた)と高木麻早さんのジョイントコンサートを日比谷公会堂で、3年生の時はチューリップ(当時はまだ出始め)コンサートを神田共立講堂で開催した。1枚1,500円のチケットを一人50~100枚売り捌くのがノルマだったが部員達の頑張りでどちらも満席(2,000席以上)だった。

♪♪朝露にめざめ ほら
  小さないぬふぐり
  こんなにもいきいきと 青く
  私の心 夢見てる
  愛がいっぱい あなたの
  今二人 そよ風にさそわれて
  飛んで行く 透明な羽根ふるわせて
  旅立つの 光にとけて あかりの世界へ
  旅立つの 光にとけて 愛の世界へ
(『おとずれた春』 作詞:二木ちひろ 作曲:八幡邦彦
編曲:萩田光雄 歌:高木麻早 昭和49年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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コゴメイヌノフグリ・2~望地公園

 望地公園付近の道端で咲き始めた「コゴメイヌノフグリ(小米犬陰嚢)」。オオバコ科(←ゴマノハグサ科)クワガタソウ属の越年草でヨーロッパ原産。昭和35年(1960年)から小石川植物園で栽培されていたものが園内に拡がりその後都内に逸出した。当地では松が谷地区や大塚地区の道端で多く見られる。花径は5ミリほどでオオイヌノフグリの半分程度
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