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キクザキイチゲ・2~満開

 春の日差しを浴びて一斉に開き始めた「キクザキイチゲ(菊咲き一華)」。キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で近畿地方以北に分布している。アズマイチゲの葉の切れ込みは浅く3裂するが本種の葉は切れ込みが深く細かい。落葉広葉樹林に生育しており、落葉樹の葉が展開する前に葉を繁らせ樹の枝葉が拡がり太陽光線が林床に届かなくなる夏に地上部が枯れて休眠する。ニリンソウやカタクリなどとともに“スプリング・エフェメラル(Spring Ephemeral)”のひとつ。
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ヤマナラシ・1~上柚木公園

 ヤナギ科ヤマナラシ属(ハコヤナギ属)の「ヤマナラシ(山鳴らし)」。日本固有の落葉高木で雌雄異株。葉柄が長く広楕円形の葉が風に揺れてザワザワと音を立てるために名付けられている。材は柔らかく箱やマッチの軸などに利用されていたことから「ハコヤナギ(箱柳)」の名もある。これは上柚木公園に生育している株で樹高が15~20メートル。枝が高過ぎて雌雄が良くわからないが見えているのはおそらく雄花序だろう。
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