陽当たりの良い野道で咲き始めた「セントウソウ(仙洞草)」。セリ科セントウソウ属の多年草で北海道~九州の山野に広く分布する。仙人が棲むような洞窟に咲くという意味だろうが低山でも普通に見られる。早春に直径3ミリほどの小さな5弁花をたくさん咲かせる。雄蕊は5本で雌蕊の柱頭は2裂している。
バラ科サクラ属の「ヒガンザクラ(彼岸桜)」。マメザクラとエドヒガンの種間雑種(栽培品種)で江戸時代に生み出され花は淡紅色で中輪一重咲きになる。3月中旬にソメイヨシノに先駆けて咲き始めるために“彼岸”の名が付けられている。冬芽は赤紫色の鱗芽に包まれ先端には毛が見える。