元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
アリノトウグサ・5~開花
町田市の谷戸で見られる「アリノトウグサ(蟻の塔草)」。アリノトウグサ科アリノトウグサ属の多年草で草丈は15~20センチ。茎に点々と付く花をアリが塔を登る様子に見立てている。花期は7~8月で写真は雄性期のもの。大きく拡がった4枚の花弁と8本の雄蕊の長さは1~1.2ミリ。すぐ上に見える蕾は萼片を入れて長さは2ミリほど。いつもこのピントを合わせるのに一苦労している。雄性期が終わると花弁と雄蕊を落とし雌性期になる。
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サガミラン・2~小山内裏公園
小山内裏公園の遊歩道脇で咲き始めた「サガミラン(相模蘭)」。ラン科シュンラン属の多年草で自身ではほとんど葉緑素を持たず菌類と共生する菌従属栄養植物。関東平野南部で最初に見つかったために“相模”の名が付けられている。マヤランと同じく7月頃と9月頃の二季咲きの性質がありマヤランの白花品種と考えられていたが、マヤランと遺伝子レベルの分化が大きく今は別種として扱われている。
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マヤラン・3~開花
ラン科シュンラン属の「マヤラン(摩耶蘭)」。同属のシュンランのような葉は持たず菌類と共生する菌従属栄養植物。名前は神戸市の摩耶山で初めて発見されたことに由来するが関東地方~琉球諸島まで分布している。地中の根茎が枝分かれして群生を作るが、個体群の消長が激しく大きな株だったものが数年後には跡形もなく消えてしまうことがある。当地では数年前は南大沢中学校付近や東京都立大学など数ヶ所で群生があったがそれらは今は見られない。これは片倉城跡公園の林内のもの。
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