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ベニシュスラン・2~関東ふれあいの道2

 京王電鉄の駅構内や車内には女優の清原果那さんを採用した高尾山の宣伝ポスターが掲載されている。『秋の高尾山は、絵画だ。』『冬の高尾山は、富士山だ。』『春の高尾山は、花の都だ。』『夏の高尾山は、音楽だ。』と美しい四季の写真が並びこれを見ながら電車に揺られて高尾山口駅に向かうのが楽しい。(『高尾山ポスター』で画像検索するとご覧になれます。)
 この日は南高尾“大垂水峠(標高392m)”から“小仏城山(標高670m)”を目指し“関東ふれあいの道”を登ったが、朝から気温は30℃を超え100m進んだだけで汗が吹き出すので『夏の高尾山は、汗だくだ。』ということになる。このルートはわずか1.8キロの距離で278m登るので平均勾配は8.8度(15.4%)。勾配のおさらいをしておくと二等辺三角形の定規の勾配は45度で100%。つまり水平距離100mで垂直距離100m登るという計算になる。スキー場で30度の斜面では足が竦むが、若い頃、白馬八方尾根リーゼンスラロームコースを滑っていて少しコースを逸れ35~40度のジャンプ台の上部に辿り着いて慌てて引き返したことがある。
 ちなみに高尾山口駅(標高190m)と高尾山頂(標高599m)の標高差は409mで登山道は約4キロであり平均勾配は5.8度(10.2%)。高尾山ケーブルカーの平均勾配は14.9度(26.6%)で最大ポイントの31度18分(60.5%)は日本一になる。
 参考までに富士山五合目から頂上までの直線距離は3キロ、標高差は約1,400mなので平均勾配は25度(46.7%)だが、登山道は九十九折れになっているので距離は約6キロになり平均勾配は13度(23.3%)になる。また箱根駅伝山登りの5区で最も急なポイントは恵明学園前~湯坂路の約2kmの間で最大勾配は7.4度(13.4%)。数字で見ると大したことがなさそうだがこれがきつい。
 写真はラン科シュスラン属の「ベニシュスラン(紅繻子蘭)」。北海道南部~九州に分布する常緑多年草で花期は7~8月。昨年は7月下旬が見頃だったので少し早いかと思って訪れると花は既に終盤。干からびている花もある。今年は梅雨明けが早くその後猛暑が続いたので盛期を逃してしまった。
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タンキリマメ・1~葉

 鑓水の国道16号線八王子バイパス沿いの林縁で蔓を伸ばしている「タンキリマメ(痰切豆)」。マメ科タンキリマメ属のつる性多年草で関東地方以西の海岸や低地の野原などに生育する。当地では同属のトキリマメばかりでタンキリマメは見たことが無かった。8年前に神奈川県の湯河原海岸近くで一度だけタンキリマメを見たことがあり、これは海岸性のものだと思っていた。ところが当地の“由木の植物目録”に『タンキリマメ=ごく稀 鑓水、バイパス沿いのフェンスや林縁に群落を形成、植栽随伴由来の可能性あり』との記載があった。そこで鑓水方面を探索して漸くフェンスに絡んでいるタンキリマメを見つけた。タンキリマメはトキリマメと花や果実はそっくりだが3小葉の形状が異なる。トキリマメの葉は中央より下部の幅が広いのに対して、タンキリマメの葉は中央より上部の幅が広くなる。ここはバイパスの法面緑化などで他所の土が使われ埋土種子が発芽した可能性がある。
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トキリマメ・2~開花

 マメ科タンキリマメ属の「トキリマメ(吐切豆)」。東北地方以西の低山や林縁に生育するつる性一年草で花期は7~9月。葉腋から総状花序を出し長さ1センチほどの蝶形花を数個咲かせる。果実の莢は晩秋に赤く色付き裂開して黒い豆を2個見せる。トキリマメは3小葉で倒卵形になり葉の幅の一番広い部分は中央よりも基部寄りになる。
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