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ハマボウ・4~開花

 大栗川遊歩道に植栽されている「ハマボウ(浜朴・黄槿)」。アオイ科フヨウ属の落葉低木で関東地方以西の海岸沿いに生育している。樹高は1~1.5メートルで花期は7~8月。直径7~8センチの黄色い一日花を咲かせる。ホオノキの“朴”の字を当てているが、牧野富太郎博士は“フヨウ”の転訛ではないかとされている。浜辺のホオノキでは説明が付かず、浜辺のフヨウ=ハマブヨウ→ハマボウの転訛説のほうが納得できる。
 今日は二十四節気の大暑。一年でもっとも暑さが感じられる時期で八王子の気温も33℃まで上がった。土用の丑の日でもあり鰻をしっかり食べて夏バテに対処しよう。

♪♪暑中お見舞い申し上げます
  まぶたに口づけ 受けてるみたいな
  夏の日の太陽は まぶしくて
  キラキラ渚を 今にもあなたが
  かけてくる しぶきにぬれて
  なぜかパラソルにつかまり
  あなたの街まで飛べそうです
  今年の夏は 胸まで熱い
  不思議な 不思議な夏です
  暑中お見舞い申し上げます
(『暑中お見舞い申し上げます』 作詞:喜多條忠
作曲:佐瀬寿一 歌:キャンディーズ 昭和52年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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ハエドクソウ・2~蛇滝道

 裏高尾“蛇滝道”で見られる「ハエドクソウ(蠅毒草)」。ハエドクソウ科ハエドクソウ属の多年草でこの根を煮詰めた汁で“ハエ捕り紙”を作ったことから名付けられている。その成分は“フリマロリン(Phrymarolin)”で食べると嘔吐などを引き起こす。昭和時代には“ハエ捕り紙”は日常生活で良く見掛けたが今はその姿は無い。変種にナガバハエドクソウがありハエドクソウよりやや大きい。名前の通り葉の形状に違いがあるが単体で見た時には判断に迷うので私は花の上唇の形で判断している。ハエドクソウの上唇は“肩”があるがナガバハエドクソウの上唇には見られない
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トサノクロムヨウラン・4~蕾

 ラン科クロムヨウラン属の「トサノクロムヨウラン(土佐の黒無葉蘭)」。ベニタケ属やチチタケ属に寄生する菌従属栄養植物で、光が届かない暗い林床に生育する。トサノクロムヨウランは全国に分布しており8月頃に開花する。一方、高知県、宮崎県、和歌山県など限られた地域に分布する開花しないタイプをクロムヨウランと呼ぶのでややこしい。その経緯は以前記述したのでそちらをお読みいただきたい。
 トサノクロムヨウランは当地では町田市図師町の雑木林や長池公園で見られるが、この蕾は堀之内地区の雑木林のもの。この様子だと1~2週間後には開花しそうだ。
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