goo

イワボタン・3~開花1

 東京のソメイヨシノが早くも満開になり野草の開花もいつもより早い。それならそろそろ咲いているかも知れないと思って山に向かった。ほとんど人が通らない沢沿いの登山道を進むとチラホラとヨゴレネコノメが現れる。しかしまだ花は閉じていて少し不安がよぎる。少し先に葉色が異なる株が見えたが果たして咲いているかどうか。近づいてみると期待通り黄色い葯が見えた。「イワボタン(岩牡丹)」はユキノシタ科ネコノメソウ属多年草で日本固有種。関東地方以西の山地の沢沿いなどに生育しており「ミヤマネコノメソウ(深山猫の目草)」とも呼ばれている。葯は花粉を出す前から黄色く変種のヨゴレネコノメの葯が赤いのと異なる。葉色はヨゴレネコノメよりも緑色に近い。このイワボタンを見たいがために毎年この沢を訪れる。
コメント ( 12 ) | Trackback ( )

ヨゴレネコノメ・2~開花

 ユキノシタ科ネコノメソウ属「ヨゴレネコノメ(汚れ猫の目)」。褐色の葉に灰白色の斑点がある苞葉が汚れているように見えることから名付けられている。イワボタンの変種とされているが当地では本種のほうのイワボタンは稀にしか見られない。花弁は無く淡褐色の小さな萼片の中に赤い葯の雄蕊が見える。葯は花粉を出すと黄色く見える。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )

アブラチャン・7~日影林道

 奥高尾“日影林道”で咲き始めた「アブラチャン((油瀝青)」。クスノキ科クロモジ属の落葉小高木で雌雄異株。写真は雄花序でひとつの花の直径は5~6ミリ。花被片は6枚で雄蕊は9本ある。同属のダンコウバイに良く似ているが本種には短い花柄がある。
コメント ( 6 ) | Trackback ( )