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ホソバアキノノゲシ

 キク科アキノノゲシ属の「ホソバアキノノゲシ(細葉秋の野芥子)」。アキノノゲシの変種で葉が細く羽状にならない。写真は稔り始めた痩果で長さは5ミリほど。この後冠毛が開き風で飛ばされる。果実の下にある葉は茎の上部から下部まですべて細長い。アキノノゲシも上部は同じような葉だが下部の葉は羽状に裂ける。
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ヒマラヤスギ・1~雄花序

 マツ科ヒマラヤスギ属の「ヒマラヤスギ(喜馬拉耶杉)」。ヒマラヤ山脈原産の常緑針葉樹で樹高は40~50メートルになる。雌雄同株で花期は10~11月。雄花は夏から育ち始め晩秋に3~4センチに伸びて花粉を放出する。その果実はバラのような形になるので“シダーローズ(Cedar Rose)”と呼ばれている。このシダーは英語の “Cedar wood”で針葉樹全般の樹木を意味するが日本語に翻訳する際に“杉”とされた。そのためスギとは異なるマツ科のヒマラヤスギの名前が混乱を招いてしまった。
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ハダカホオズキ・5~高尾山4号路

 高尾山“4号路”に生育している「ハダカホオズキ(裸酸漿)」。ナス科ハダカホオズキ属の多年草で7~8月に葉腋から花柄を伸ばし直径1センチほどの淡黄色の花を下向きに咲かせる。ホオズキは花後に萼片が成長し果実を包むが本種は果実を包まないので“裸”の名を付けられている。果実は直径8~9ミリの液果で晩秋に緑色から赤く熟していく。
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イロハカエデ・3~別所坂公園

 別所坂公園で「イロハカエデ(伊呂波楓)」の色付きの美しさに思わず足を止めた。イロハカエデはムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で早春の芽吹きや、初夏の新緑可愛い翼果、そして秋の紅葉と一年中楽しませてくれる。日本三大紅葉名所なるものがあり『京都府嵐山(嵯峨野)』『栃木県日光』『大分県耶馬渓』だそうだが、この界隈でもハッとさせられる樹を見る。
 イロハカエデの名前は7裂した葉を“イロハ”と数え、また“カエデ”は、葉の形をカエルの手に譬えたものとされている。今は「イロハモミジ(伊呂波紅葉)」という呼び方が普通だが“もみじ”という言葉は古語の“もみづ”から来ており“草もみじ”や“ぬるでもみじ”など野山の樹々が赤や黄色に色付くことを意味している。唱歌『紅葉』の歌詞で“かえで”と“もみじ”を使い分けているのがわかり易い。前半の“もみじ”は山全体が色付いていることを表し、後半の“かえで”は樹の品種を表している。

♪♪秋の夕陽に 照る山もみじ
  濃いも薄いも 数ある中に
  松を彩る かえでやつたは
  山のふもとの 裾模様
(『紅葉』 作詞:高野辰之 作曲:岡野貞一 明治44年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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タカトウダイ・3~紅葉

 暖地では「タカトウダイ(高燈台)」は寒冷地のように赤くならないと思っていたが、何の何の先日中途半端に色付いていたここ奥高尾“一丁平”付近の登山道で真っ赤になった株を見つけた。ここではタカトウダイはポツンポツンとしか生えていないができれば群生の“草もみじ”を見てみたい。タカトウダイはトウダイグサ科トウダイグサ属の多年草。
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コイケマ・5~種髪

 長池公園外周に生育している「コイケマ(小生馬)」。キョウチクトウ科(←ガガイモ科)カモメヅル属のつる性多年草で陽当たりの良い林縁や野原に生育している。ガガイモの仲間は結実率が低く果実にはなかなか出会えないがこの株は毎年必ずこうして果実がひとつ出来る。長さは10センチほどで縦に裂開して中の種髪が飛び始めている。
 さて今日は朝から冷たい雨になり気温は12月並になっている。フィットネスジムは定休日なので珍しく家に籠もって外には一歩も出ない。実は昨日の5回目コロナワクチン接種副反応で昼頃から軽い倦怠感と37度3分の発熱。4回目の時は38度まで上がったので今回は全然楽だが、今日は予定も無く静かに過ごしている。接種部位は押さえれば痛いが腕が上がらないようなことはなくモデルナ・アームなるものは無縁のようだ。夕方までには平熱に戻るだろう。
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ガガイモ・2~種髪

 キョウチクトウ科(←ガカイモ科)ガガイモ属の「ガガイモ(羅摩)」。陽当たりの良い山野に生育するつる性多年草で7〜9月に直径1センチほどの花を多数咲かせる。果実は稀に稔り長さ10センチほどの袋果になる。熟すと縦に裂け中から種子を出す。ちなみにタンポポノコンギクなどキク科植物でも同じような毛が付くものがある。それらは果実に付く毛で“冠毛”と呼ばれ、本種やキジョランオオカモメヅルなどは種子に毛が付くので“種髪”と呼ばれる。これは小宮公園のもの。
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フウ・2~紅葉

 マンサク科フウ属の「フウ(楓)」。台湾や中国南部原産の落葉高木で「タイワンフウ(台湾楓)」とも呼ばれる。日本には江戸時代中期に渡来した。雌雄同株で春に新葉の展開とともに雌雄の花を咲かせる。これは奥高尾“一丁平”付近の登山道脇のものだが、少し手前の“もみじ台南巻き道”でもフウの大木が数本生育している。こんな山奥にわざわざ人の手で植えるというのは考えにくく、低地に植栽されていた樹の種子を野鳥が運びここに定着したのではないかと思うがどうだろう。ここでは昨年秋に果実が稔っていたのを見ておりそれが今でも少し枝に残っているが今年の春には花を確認できなかった。今年の果実ももちろん無い。来春にもう一度花を確認しよう。
 ところで“楓”は日本では“カエデ”と読まれ秋に美しく色付くカエデ属の樹々をまさに今楽しんでいるところだが、本来“楓”はこのマンサク科のフウを指している。イロハカエデなど日本で“カエデ”とされているものは正しくは“槭(かえで)”の字が当てられる。中国で紅葉が美しい“楓”を詩文などに使われていたものが日本に伝わり、同じように葉が裂けて紅葉する“槭”のことだと勘違いし“楓”を“カエデ”と読むようになったようだ。
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トウカエデ・2~紅葉

 多摩美術大学付近の街路樹に利用されている「トウカエデ(唐楓)」。ムクロジ科(←カエデ科)カエデ属の落葉高木で中国原産。日本には江戸時代に渡来した。葉は対生で葉身は4~8センチ。秋には美しく紅葉するが陽当たりや気温など環境の違いによって黄葉するものもある。3裂する葉の形は写真のように外側が丸みを帯びやや裂け方が浅いものと、裂片が開き気味になるタイプなど変化が多い。
 さて私は今日5回目となる新型コロナワクチン接種を終えた。これまでファイザーだったが今回はモデルナデビューとなった。第8波が始まっているがいつまでこうして第〇波と数えるのだろうか。いくつかの治療薬が開発されているが特効薬が出来ればインフルエンザと同じように普通の病気と同じようになるのだろう。その日が待ち遠しい。
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マルバノキ・1~花

 マンサク科マルバノキ属の「マルバノキ(丸葉の木)」。中部地方以西の山地の渓谷沿いなどに生育する落葉小高木で当地では自生は無い。2年前にここ多摩森林科学園で冬芽を見ていたが花を撮るのをすっかり忘れていた。開花期は10月頃なので半分諦めながら見に来ると葉は全て散っていたが高い枝に花が数輪あり低い枝にはこの花だけが残っていた。花は直径1.5センチほどで縮れ気味の花弁が5枚あり2輪が背中合わせに咲く。
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