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サンザシ

 バラ科サンザシ属の「サンザシ(山査子)」。中国原産の落葉低木で春にバラ科らしい白花を咲かせる。写真は果実(偽果)で直径3センチほど。これを天日で乾かしたものが生薬の“山査子”で主に健胃、消化、整腸の薬効があり、また高血圧症、高脂血症、コレステロールにも効果があるようだ。さて昭和の名曲『この道』の1番にはアカシアが出てくるが、4番にサンザシが出てくる。

♪♪この道はいつか来た道
  ああそうだよ あかしあの花が咲いてる
  あの丘はいつか見た丘
  ああそうだよ ほら白い時計台だよ
  この道はいつか来た道
  ああそうだよ お母さまと馬車で行ったよ
  あの雲もいつか見た雲
  ああそうだよ 山査子の枝も垂れてる
(『この道』 作詞:北原白秋 作曲:山田耕筰 昭和2年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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鉄道・11~入場券

 鉄道ファンだった学生時代には訪れた国鉄の駅ではできる限り硬券の入場券を買っていた。SL撮影旅行で訪れた北海道の入場券は先日掲載したが、写真左側は昭和46年12月の米坂線SL撮影時のもので中央下の昭和47年8月は中央西線のもの。右上は大学1年時の東海道・山陰道を自転車旅行のもので、東海道本線磐田駅と山陰本線諸寄駅ではその待合室で一夜を過ごした。右下は大学2年時の北海道自転車旅行で銭函駅は“銭が貯まる”という金運の入場券。当時、道央の広尾線では愛国駅から幸福駅行きの切符が大流行していたが、それと同様に広尾線新生駅から大樹駅行きの切符が新生児誕生のお祝い用に流行っていた。これは“新しく生まれて大きく育つ”という願いが込められている。この時に愛国駅→幸福駅の切符も買ったはずだが何故か見当たらない。どこかに別保管しているようだ。
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ヒロハフウリンホオズキ・1~小宮公園

 ナス科ホオズキ属の「ヒロハフウリンホオズキ(広葉風鈴酸漿)」。熱帯アメリカ原産の一年草で8~10月に直径1センチほどの淡黄色の花を下向きに咲かせる。花冠は5角形で中心付近に茶色い模様がある。花後に萼片が袋状になり液果を包み込む。写真の株は既に果実がいくつか稔っていたが花も数輪咲き残っていた。これは小宮公園のもの。
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カエンタケ・2~枯れ姿

 盛期には真っ赤で良く目立っていたが次第に赤みが薄れて褐色になり掛けている。「カエンタケ(火炎茸・火焔茸)」はボタンタケ科トリコデルマ(Trichoderma)属の猛毒のキノコで、近年はナラ枯れの影響のためか各地で大発生している。これもコナラの倒木から発生していた。近所の緑地では先月から枯れたコナラの伐採作業が始まったが緑地の広さは約13haあり作業は来年3月まで掛かる。
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鉄道・10~中央西線D51

 昭和47年、高校2年生の夏休みに中央西線へ日帰り旅行した。友人と新宿から急行“アルプス”に乗り、塩尻駅で降りて中央西線に乗り換える。長野方面に向かう中央東線は既に電化されていたが、名古屋に向かう中央西線は電化前で貨物列車を引くD51形蒸気機関車が最後の活躍をしていた。私達は各駅停車のディーゼル列車に乗り込み洗馬駅を過ぎると両側から山が迫ってくる。島崎藤村の『夜明け前』の通り“木曽路は全て山の中である”の始まりになる。D51が引く貨物列車の時刻をダイヤグラムで確認してまずは贄川駅で降りて撮影地点を探す。一両撮ったら次は木曽福島駅、南木曽駅と撮影ポイントを探しながら南下していく。写真は木曽川に掛けられた鉄橋を渡るD51。1機だけだと思って待っていたら思い掛けず“重連”で大喜びした記憶がある。しかし50年後に改めて見てみると2機目は噴煙を上げていないのでおそらく回送で連結されていただけだろう。中央西線の蒸気機関車は山岳を走るため煙突に集煙装置が付けられ火が樹に燃え移らないようにしていた。写真で煙が出る部分に四角い装置が見える。
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キッコウハグマ・7~小山田緑地

 小山田緑地で見つけた「キッコウハグマ(亀甲白熊)」。いつも咲くわずか30〜40メートルの坂道を登ったが常緑の葉や閉鎖花の株が見つかるだけで白い花が見えない。同じ道を今度は引き返して下るがやはり見つからない。諦め切れずもう一度登り始めるとカシワバハグマの葉の下に白いものが見えた。その大きな葉をめくってみるとそこにこの開放花。キッコウハグマはキク科モミジハグマ属の多年草で花期は9~11月だが閉鎖花になることが多い。開放花は晩秋に咲き始め頭花は直径8~9ミリ。3つの小花から成りその花冠は深く5裂し先端はクルリとカールしている。この時期は高尾山系でキッコウハグマの開放花が多く見られるがこの界隈でもこの緑地や長沼公園でも見られる。この花は毎年見ておきたい。
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アカザカズラ・2~花

 ツルムラサキ科アカザカズラ属の「アカザカズラ(藜蔓)」。南アメリカ原産のつる性多年草でその多肉質の葉を食用としまた観賞用にも栽培されている。花期は9~10月で葉腋から穂状の総状花序を出し直径5ミリほどの小花を多数咲かせる。花冠は5深裂して基部は短い筒状になっている。
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番外編・7~皆既月食&惑星食

 昨夜は“皆既月食”と“惑星食”が同時に起こる442年振りの大変珍しい現象ということで“にわか天文ファン”となり夕方から何回も満月を見上げていた。月食が始まったのは18時9分で皆既食は19時16分から20時42分まで。その間の20時41分に天王星が月の裏側に潜り21時22分にまた出現した。月の部分食は21時49分に終わり綺麗な満月に戻った。写真は皆既月食の最中、20時39分のもので月の下に小さく輝く6等星の天王星が見える。天王星はこの2分後に月に隠れしばらくして月も左側から次第に輝き始めた。60数余年生きてきて天王星をそれと認識して見たのは初めて。それにしても天文学者さん達の計算は素晴らしい。典型的な文科系の私にはなぜこんなに正確に計算できるのか全くわからない。

♪♪君がここから出ていく訳は
  幸せ描いた僕の設計ミスさ
  図面通りにゃいかねえもんだな
  こんなに早くすきま風吹くなんて
  夢囲むガレージ セントラルヒーティングの愛
  なんでも揃えたのに
  君が出てゆく ドアがはずれる
  窓は落ちる トイレも壊れてしまう
  君という蝶つがいが ひとつはずれただけで
  想い出の垣根も倒れた
  これほど設計の才能がないなら
  天文学者をめざせばよかったよ
  バミューダの謎やピラミッドパワーに
  未確認飛行物体とのコンタクト等々
  それから新しい彗星に自分の名前を付けてしまおう
  そうさそれが僕に一番お似合いの
  素敵な仕事じゃないか
  星の数数えて 夢の数数えて
  恋人はそうアンドロメダ
  幸せの設計技師になれずに
  傷ついた若者の肩を抱いて
  したり顔でやさしく言ってやるんだよ
  きみーい、それでも地球は廻っている
(『天文学者になればよかった』
作詞・作曲・歌:さだまさし 昭和53年)
(JASRAC許諾第J210129422号)
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鉄道・9~駅スタンプ

 北海道SL撮影旅行で入場券購入の他に立ち寄った駅で“スタンプ”も記念で押していた。そのスタンプの日付でも当時の行程がわかるが、8月9日午後4時過ぎに上野駅から“はつかり”で出発し青森駅に翌10日の午前0時過ぎに到着した。当時の記憶は断片的にしか覚えていないが、写真や切符を見ていると思い出す。列車が青森駅に着く前に車掌が青函連絡船旅客名簿を配りそれに住所氏名を記入して乗船時に提出する。青森駅の乗り換え時間は20分ほどで列車を降りホームを真っ直ぐ進むとそのまま青函連絡船に乗船できた。記憶では青函連絡船は午前0時30分に出航し函館には午前4時20分に到着した。到着時間は早朝なので船内にクラシック曲の『ペール・ギュント:朝』(グリーク作曲)が流れたのを覚えている。道内では函館駅、五稜郭駅、大沼駅、大沼公園駅、ニセコ駅、倶知安駅、小沢駅、札幌駅、留萌駅、深川駅、旭川駅、稚内駅でスタンプを押している。帰路の青函連絡船は8月15日午前0時20分発の“津軽丸”のA席(グリーン)だった。高校生の身分なので道内は夜行列車やユースホステルで宿泊代を倹約していたが、普通席が満席で止む無くA席にしたと記憶している。A席のリクライニングはほぼ水平近くまで倒せて青森までは熟睡だった。
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ミカエリソウ

 シソ科テンニンソウ属の「ミカエリソウ(見返り草)」。“草”の名が付くが低山の林床などやや日陰に生育する落葉低木で背丈は40~100センチになる。総状花序は長さ10センチほどで筒状の唇形花が3つずつ密に付いている。薄暗い林内にありこれを見た人があまりの美しさに思わず振り返ったというのが名前の由来。
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